宇治市議会 > 1992-10-07 >
10月07日-06号

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  1. 宇治市議会 1992-10-07
    10月07日-06号


    取得元: 宇治市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-28
    平成 4年  9月 定例会(1) 議事日程               議事日程(第6号)                              平成4年10月7日                              午前10時開議第1.諸報告第2.議案第92号 教育委員会委員の任命同意を求めるについて第3.議案第63号 平成4年度宇治市一般会計補正予算(第2号)   議案第64号 平成4年度宇治市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)   議案第65号 平成4年度宇治市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)   議案第66号 平成4年度宇治市墓地公園事業特別会計補正予算(第1号)   議案第80号 平成4年度宇治市一般会計補正予算(第3号)   議案第81号 平成4年度宇治市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)第4.議案第67号 宇治市消防賞じゅつ金及び殉職者特別賞じゅつ金条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第73号 淀川・木津川水防事務組合規約の一部を改正するについて第5.議案第68号 宇治市自転車等駐車場条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第69号 宇治市コミュニティセンター条例の一部を改正する条例を制定するについて第6.議案第70号 宇治市住宅新築資金等貸付条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第74号 宇治市植物公園建設工事委託に関する基本協定を締結するについて   議案第75号 仁良川(京阪電気鉄道宇治線中書島駅起点4528km付近軌道下横断部)河川改修工事委託に関する協定を締結するについて   議案第76号 市道路線の認定について第7.議案第71号 宇治市家庭奉仕員派遣手数料の徴収に関する条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第72号 宇治市図書館条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第77号 (仮称)宇治市生涯学習センター建設事業に伴う建築主体工事の請負契約を締結するについて   議案第78号 (仮称)宇治市生涯学習センター建設事業に伴う電気設備工事の請負契約を締結するについて   議案第79号 (仮称)宇治市生涯学習センター建設事業に伴う機械設備工事の請負契約を締結するについて   議会議案第2号 宇治市家庭奉仕員派遣手数料の徴収に関する条例を廃止する条例を制定するについて第8.議案第82号 平成3年度宇治市一般会計歳入歳出決算認定について   議案第83号 平成3年度宇治市交通災害共済事業特別会計決算認定について   議案第84号 平成3年度宇治市国民健康保険事業特別会計決算認定について   議案第85号 平成3年度宇治市公共下水道事業特別会計決算認定について   議案第86号 平成3年度宇治市住宅新築資金等貸付事業特別会計決算認定について   議案第87号 平成3年度宇治市老人保健事業特別会計決算認定について   議案第88号 平成3年度宇治市簡易水道事業特別会計決算認定について   議案第89号 平成3年度宇治市火災共済事業特別会計決算認定について   議案第90号 平成3年度宇治市墓地公園事業特別会計決算認定について   議案第91号 平成3年度宇治市水道事業会計決算認定について第9.意見書案第14号 自衛隊の海外派遣中止とPKO協力法見直しを求める意見書   意見書案第15号 自衛隊のカンボジア派兵中止を求める意見書   意見書案第16号 佐川急便疑惑の徹底糾明と企業・団体献金の禁止を求める意見書   意見書案第17号 地方分権の推進を求める意見書   意見書案第18号 第11次道路整備五箇年計画の投資規模確保等に関する意見書   意見書案第19号 第3次急傾斜地崩壊対策事業五箇年計画に関する意見書   意見書案第20号 育児対策の強化を求める意見書   意見書案第21号 人事院勧告早期完全実施に関する意見書第10.決議案第2号  佐川疑惑の徹底究明と関係議員の証人喚問を求める決議第11.請願第4-13号 UNTACへの自衛隊参加中止を求める請願第12.請願第4-7号 宇治市北の玄関口街づくりについての請願第13.請願第4-9号 都市計画道路宇治槇島線に関する請願   請願第4-14号 第11次道路整備五箇年計画の投資規模確保等に関する請願   請願第4-15号 第3次急傾斜地崩壊対策事業五箇年計画に関する請願第14.閉会中継続審査・調査(2) 会議に付した事件  議事日程に同じ。(3) 出席議員   議長   野上清一君   副議長  川口信博君   議員   向野憲一君      水谷 修君        池内光宏君      山本 正君        小牧直人君      村田正治君        庄司 洋君      川島恵美子君        久保田 勇君     前窪義由紀君        足立恭子君      浅見健二君        正木久雄君      加藤吉辰君        小山勝利君      菅野多美子君        平岡久夫君      川原一行君        宮城日出年君     浅井厚徳君        地上一男君      野口一美君        西川善通君      堤 武彦君        福井光雄君      秋月賢治君        佐藤京子君      加地 勇君        吉田 明君(4) 欠席議員        野田 勇君(5) 説明のため出席した者        市長         池本正夫君        助役         石井常夫君        助役         中野眞爾君        収入役        北條吉郎君        企画管理部長     曽谷政一君        企画管理部次長    原田和久君        総務部長       浦田和男君        総務部次長      猪熊和男君        市民部長       西田清一君        市民部次長      石川楢一君        生活環境部次長    矢野 悟君        清掃事務所長     高沢俊夫君        福祉部長       杉原正明君        福祉部次長      木村光長君        技監         下村昌弘君        指導検査室長     川端 修君        建設部長       忠田 環君        建設部次長      吉田和久君        都市整備部長     安井 宏君        都市整備部次長    堀井治樹君        下水道事務所長    村上好弘君        消防長        堀 喜代蔵君        消防本部次長     今井 修君        水道事業管理者    向井祥夫君        水道部次長      中谷維伸君        教育長        岩本昭造君        教育委員会教育次長  杉本敬一君        教育委員会参事    頼成綾子君        教育委員会参事    高田晃宏君(6) 事務局職員出席者        局長         大石多嘉四朗君        次長         細川芳郎君        庶務調査係長     兼田伸博君        議事係長       末滝健二君        主任         山田晴比古君        主事         稲垣浩一君        主事         栢木利和君(7) 速記者                   斉藤美子君  午前11時55分 開議 ○議長(野上清一君) これより本日の会議を開きます。----------------------------------- △日程第1 諸報告 ○議長(野上清一君) 日程第1、諸報告を行います。 市長から報告のありました報告第21号「専決処分の報告について」は、その写しをお手元に配付いたしておりますので、ご覧おき願います。 次に、監査委員から報告のありました定期監査結果報告1件については、その写しをお手元に配付いたしておりますので、ご覧おき願います。 次に、9月28日の一般質問において、前窪議員の2回目の質問の中に不適当な部分があると判断されますので、後刻、速記録を精査の上、議長において善処いたします。-------・---------・-------・---------報告第21号              専決処分の報告について 地方自治法第180条第1項の規定に基づき、別紙のとおり専決処分したので、同法同条第2項の規定により報告する。 平成4年10月7日提出                             宇治市長  池本正夫-----------------------------------                                 専決第12号                 専決処分書 損害賠償の額を決定するについて、地方自治法第180条第1項の規定により、次のとおり専決処分する。 平成4年7月9日                             宇治市長 池本正夫            損害賠償額の決定について 市は、交通事故に係る損害賠償の額を、次のとおり決定する。 1.損害賠償の額   287,327円 2.損害賠償の相手方 住所 ●●●●●●●●●●●●●●●●            氏名 ●●●●--------------------------------                                 専決第13号                 専決処分書 損害賠償の額を決定するについて、地方自治法第180条第1項の規定により、次のとおり専決処分する。 平成4年7月27日                              宇治市長 池本正夫             損害賠償額の決定について 市は、廃棄物収集に係る損害賠償の額を、次のとおり決定する。 1.損害賠償の額   1,221,000円 2.損害賠償の相手方 住所 ●●●●●●●●●●●●●            氏名 ●●●●--------------------------------                                 専決第14号               専決処分書 損害賠償の額を決定するについて、地方自治法第180条第1項の規定により、次のとおり専決処分する。 平成4年8月1日                             宇治市長 池本正夫            損害賠償額の決定について 市は、交通事故に係る損害賠償の額を、次のとおり決定する。 1.損害賠償の額   373,670円 2.損害賠償の相手方 住所  ●●●●●●●●●●●●●            氏名  ●●●●            親権者 ●●●●●                  損害賠償額 289,760円            住所  ●●●●●●●●●●●●●●            氏名  ●●●●●            親権者 ●●●●●●                  損害賠償額 83,910円-------・-------------------------                                 専決第15号                専決処分書 損害賠償の額を決定するについて、地方自治法第180条第1項の規定により、次のとおり専決処分する。 平成4年8月17日                              宇治市長 池本正夫            損害賠償額の決定について 市は、交通事故に係る損害賠償の額を、次のとおり決定する。 1.損害賠償の額   29,458円 2.損害賠償の相手方 住所 京都市南区唐橋大宮尻町10-1            氏名 オート急便 スポット便               ●●●●-------・-------------------------                                 専決第16号                専決処分書 工事請負の変更契約を締結するについて、地方自治法第180条第1項の規定により、次のとおり専決処分する。 平成4年8月29日                             宇治市長 池本正夫           工事請負の変更契約の締結について 市は、(仮称)東宇治コミュニティセンター建設事業に伴う建築主体工事にかかる請負の変更契約を、次のとおり締結する。 1.契約の目的 (仮称)東宇治コミュニティセンター建設事業に伴う建築主体工事 2.元契約金額    331,660,000円 3.今回変更契約金額   2,179,480円増額 4.変更後の契約金額 333,839,480円 5.契約の相手方   宇治市五ケ庄芝ノ東41番地の12            株式会社植村工務店            代表取締役 植村 勇 6.工事場所     宇治市五ケ庄三番割36番の5-------・-------------------------                                 専決第17号                専決処分書 損害賠償の額を決定するについて、地方自治法第180条第1項の規定により、次のとおり専決処分する。 平成4年8月31日                             宇治市長 池本正夫            損害賠償額の決定について 市は、道路上の事故に係る損害賠償の額を、次のとおり決定する。 1.損害賠償の額   17,840円 2.損害賠償の相手方 住所 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●            氏名 ●●●●--------------------------------                                 専決第18号                専決処分書 損害賠償の額の決定について、地方自治法第180条第1項の規定により、次のとおり専決処分する。 平成4年9月7日                              宇治市長 池本正夫             損害賠償額の決定について 市は、道路上の事故に係る損害賠償の額を、次のとおり決定する。 1.損害賠償の額   128,950円 2.損害賠償の相手方 住所 ●●●●●●●●●●●            氏名 ●●●●--------------------------------                                 専決第19号                  専決処分書 損害賠償の額を決定するについて、地方自治法第180条第1項の規定により、次のとおり専決処分する。 平成4年9月10日                              宇治市長 池本正夫             損害賠償額の決定について 市は、交通事故に係る損害賠償の額を、次のとおり決定する。 1.損害賠償の額   44,080円 2.損害賠償の相手方 住所 ●●●●●●●●●●●●●●            氏名 ●● ●            (親権者 ●● ●)----------------------------------- △日程第2 議案第92号 ○議長(野上清一君) 次に日程第2、議案第92号を議題といたします。 ○議長(野上清一君) 提案理由の説明を求めます。池本市長。 ◎市長(池本正夫君) (登壇)ただいま議題となりました議案第92号につきましてご説明を申し上げます。 現在、本市教育委員会委員でありまする服部宏氏の任期が10月7日をもって満了いたしまするので、服部宏氏を引き続き教育委員会委員に任命いたしたく考えているものでございます。 また、同委員の久保一雄氏の任期につきましても、10月31日で満了いたしまするので、久保一雄氏を引き続き教育委員会委員に任命いたしたく考えておるところでございます。 両氏とも、人格、見識ともに兼ね備えられており、本市の教育委員会委員として適任者であると確信をいたしております。よろしくご同意を賜りまするようお願いを申し上げます。 以上。 ○議長(野上清一君) これより質疑に入ります。  (「なし」と呼ぶ者あり) ほかに質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて質疑を終結いたします。 ○議長(野上清一君) お諮りいたします。 本議案については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。 これにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、本議案については委員会付託を省略することに決しました。 ○議長(野上清一君) これより討論に入ります。  (「なし」と呼ぶ者あり) ほかに討論はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて討論を終結いたします。 ○議長(野上清一君) これより議案第92号を採決いたします。 本議案はこれを同意するに賛成の諸君の起立を求めます。  (民社党議員団、無所属議員団、公明党議員団、社会党議員団及び自民党議員団起立) 起立多数であります。 よって議案第92号は、これを同意することに決しました。----------------------------------- △日程第3 議案第63号から議案第66号まで、議案第80号及び議案第81号 ○議長(野上清一君) 次に日程第3、議案第63号から議案第66号まで、議案第80号及び議案第81号、以上6議案を一括して議題といたします。 ○議長(野上清一君) これより質疑に入ります。佐藤京子君。 ◆(佐藤京子君) 補正予算の中に北島排水路工事費1,800万円、それから京阪木幡駅前自転車等駐車場の測量設計等委託料が815万円、さらに債務負担としまして1億4,000万円余り計上されております。これに関連して幾つか質問をさせていただきたいと思います。 その第1点は、まず最初に地元の長年の要求であります駐輪場の解決に向けての一連の予算計上ではありますが、当初聞いてましたのは、京阪木幡駅前付近に駐輪場をつくるについて、まあつくらなければならないわけですが、それと等価交換でどこかの土地、宇治市の土地を提供して交換するというふうに聞いておりました。今回この予算で上がっております宇治市が提供する北島1億6,000万円の工事費をつけて整地をして松下に渡す、その北島の地域の部分の面積はどのぐらいか。そしてそれと交換して宇治市が引き取る西中の駐輪場部分の面積は幾らか。 それから、西中の駐輪場の用地は松下の守衛室及び京阪木幡駅にはさまれておりまして、もし整形--まあ正常な矩形の駐輪場をつくろうと思いましたら、守衛室は移転をせないかんと思うんですが、それとも松下のグリーンのあの緑地部分なのか、どの部分をどのような形で駐輪場ができ上がるのか、お聞きをいたします。 それから3番目は、コンサルタントに委託をされる物件の補償費、これの見通しはどの程度になるのか、お聞かせいただきたい。 以上です。 ○議長(野上清一君) 矢野生活環境部次長。 ◎生活環境部次長(矢野悟君) (登壇)佐藤議員さんのご質問にお答えをいたします。 まず第1点目の用地交換面積の問題でございます。 ご承知のように、木幡駅周辺につきましては、不法駐車がございまして懸案になってございました。このたび松下電子部品株式会社とお話ができまして、今回提案をさせていただいておりますが、私どものほうといたしましては、木幡駅周辺で1,000台の規模の駐輪場の設置が可能な場所、こういうことで松下電子部品株式会社とも協議をいたしまして、今回その協議が調ったというものでございます。用地につきましては、松下電器につきましては約730平米でございまして、これに代わりまして宇治市が代替用地として提供いたします面積は、これには現在国有水路でございます北島排水路をつけかえまして、市道木幡48号線のり面につけかえるわけでございますが、つけかえることによりまして生み出すということで2,000平米を予定をいたしております。この経費につきましては、先ほどおっしゃっておりますように、本年度と来年にかけまして、総額1億6,000万円でつけかえの事業を行うというものでございます。 それから、第2番目の駐輪場の用地の形態というふうになると思いますが、木幡大瀬戸熊小路線から、先ほどありましたように保安室の裏といいますか、京阪との間を約2.5から3.5メートルというような幅員をもちまして35メートル入るわけですが、その中に先ほど申し上げました、通路も含めましてでございますけど、730平米の用地を確保いたしまして、1,000台の駐輪場を確保いたしたいというふうに考えているところでございます。 それから、いま現在この場所には保安室にかかりますいろいろな施設が導入をされておりまして、また職員の駐輪場もございます。これらをやはり移転をするということにつきましては当然のことでございますので、今回補正予算をさせていただいております815万の中に、これらの物件移転補償費のための測量、設計の経費をもちましてやっていきたいというふうに考えておりますので、その補償金額等についてはその後でないとわからないということでございます。 以上でございます。 ○議長(野上清一君) 佐藤京子君。 ◆(佐藤京子君) いまのご答弁で北島の水路に1億6,000万円の工事費をかけて2,000平米の土地にして渡すと。で、宇治市が取得するのはその3分の1の730平米、形は守衛室の後ろを通って、2.5メートルの通路を35メートル通って、その奥に駐輪場の用地があると、こういう形になるということであります。 そこでお聞きをするんですが、もともと等価交換ということになりますと、面積で言えば700平米対2,000平米ですから、3倍の土地を渡すということになるわけです。その土地の価値によりますが、もしこれが保安室、守衛室のところを取り払って、宇治市が受け取る駐輪場の用地が前面道路にきちっと接続している場合は、これはどこから見ても一等地ということで価値の高い土地だと思うんですが、今回これお聞きしますと、保安室の後ろを、2.5メートルの幅の通路を35メートル奥へ行ったところに駐輪場の用地があるということになりますと、これは果たして北島の2,000平米とその3分の1いただくのと等価交換と言えるだろうかというふうな疑問を強くもちます。ちなみに北島のほうの路線価格は坪19万5,000円と聞いております。そして西中のほうは、これは道路に面した部分で坪25万6,000円と聞いております。そうすると、その差は2倍以下、1.3倍になるわけですので、なぜその3倍の土地を松下に渡さなければならないのかということについてのご説明をお聞きしたいと思います。 それからコンサルタントに依頼をしまして、これから物件移転をするのにかかる費用が幾らかかるかわからない。これは何百万円の単位なのか、何千万円の単位なのか、何億の単位になるのか、その金額の規模は、それもわからないのか、もう一度お尋ねをいたします。 それから次に、北島の水路をつけかえるわけでありますが、つけかえることによりまして、それから上流は木幡の旧道の付近のいろんな水路が、何本も細いのが松下の下のほうへ集中しているわけですが、切りかえによりまして溢水等の悪影響が生まれることはないのかどうか、その点をお聞きいたします。 それから、この移転補償の結果がわかりまして、北島の水路のつけかえもできまして、そして結局のところ駐輪場はいつごろ完成の見通しなのか、お聞きをいたしたいと思います。
    ○議長(野上清一君) 中野助役。 ◎助役(中野眞爾君) (登壇)佐藤議員さんのご質問にお答えしたいと思います。 これは先ほど次長が答弁いたしましたように、あそこにどうしても駐輪場を設けないと、あそこの放置自転車対策に大きな障害を来すという点で、八方を尽くしていろいろ用地確保に努力をしておったわけでありますけれども、なかなか果たせなかったわけであります。それがこのたび、松下さんのほうの非常なご好意によりまして、このたびそれがようやく合意が成立をして、その用地を提供をしていただくと、こういう運びになったわけであります。私どもこれでほっといたしまして、約1,000台は十分収容できますので、いまの放置自転車の対策からいたしますと、これで解消するのではないか、このように考えているわけであります。 そこで、ご指摘の等価交換という観点からいたしますと、その差が余りにあるのではないか、こういうご質問でございますけれども、私どものほうは何といいましても、あの京阪の木幡駅に隣接か、それに近いところというところが最大の要件で、それが八方手を尽くしてなかったという点からいたしますと、駐輪場といたしますと、もうこれにまさるところはないわけでありまして、まさに京阪木幡駅に隣接をしているわけであります。そういう点からいたしまして、駐輪場といたしましては一等地である、だれが考えても駅のすぐ隣ということについては、これ以上の立地条件、地理的な条件はないわけでありまして、そういう点からいたしますと、私どもいま考えております私どものほうが提供いたします土地は、あとでまた図示等でお示しをしますけれども、非常に細長いような形で、用地は確かにかなり面積はあるわけでありますけれども、そういう点からいたしますと、これは私どものほうが有効活用という点ではかなりすぐれておるのではないかと、このように考えておるわけであります。したがいまして、当時の地価のいろいろと私どものやりました算定でも大体それは整合していると。当時の判断では1対約2.7倍ということで、そういう点では整合しているというふうなこと。 それからさらに、松下さんのほうにおかれましても、あそこに市道が走ってますね、あれは何という市道でしたか、木幡大瀬戸熊小路線というのが走ってますが、あそこは非常に交通渋滞も厳しいところである。かなり大型の車両も工場のほうに入る。そういった点が交通対策上もいろいろと問題になっておりまして、松下さんのほうからもこういったことに対しましても、積極的に協力しようじゃないかということで、そうした私のほうが提供した用地から、北のほうから工場へ入るような対策も講じられるという、こういうふうな交通対策の面からもそういうふうな配慮も松下さんのほうでされていくという中で、これは一挙両得の事業ではないかと、こういうふうな観点からこれらの地価の問題につきましても、当時の算定からいたしましても、これは整合し得ているというふうに考えているわけであります。そういう点でこういう約2,000平米、それに対する730平米と、こういう地があるということでひとつご理解を得たいと、このように思っております。 それから補償費についてでございますけれども、これは松下さんのほうから提示されておりますけれども、私どものほうといたしまして、さらに先ほど説明いたしましたように、いろいろとコンサルに発注いたしまして、これに対する補償費を検討し、そうして今後詰めてまいりたい。そうした中で確定してまいりたい。金額はどれぐらいだということでございますけれども、工場内のいろんな重要な配線等の交換という点からいたしますと、やはり億は超えるのではないかというふうに考えております。 それから、この供用開始の時期でありますけれども、そういった点がきちんと整理を予定どおりいたしますと、大体平成5年度中にはあそこでの供用開始ができるのではないかと、このように考えておりますので、ひとつご理解を得たいと存じます。 ○議長(野上清一君) 忠田建設部長。 ◎建設部長(忠田環君) (登壇)水路をつけかえることにより溢水など悪影響はないかというご質問でございますが、私ども流域の流量チェックをいたしまして、何ら支障がないという結論に達しております。 以上でございます。 ○議長(野上清一君) 佐藤京子君。 ◆(佐藤京子君) もともと国有水路でそのまま置いてあったら価値のない土地を自転車置き場と交換することによって価値が生まれたというご説明であります。しかし、それは水路のまま渡したんではなくて、そこに1億6,000万円という公費をかけて、そして更地にして、路線価格19万5,000円の土地にして渡しているわけですから、それはこの路線価格の差1.3倍の等価交換、これが本来あるべきだというふうに考えます。これは客観的に見てそういうことになるんじゃないかというふうに思います。中野助役さんの言われました売り手市場であるし、条件的にもさまざまな問題があるということもよくわかっておりますが、その上でなお、でき上がる駐輪場は入り口が狭くて奥のほうまで行かないかんという形であるというのと、それからあそこはご承知のとおり、京阪沿線の三室戸、黄檗、木幡と比べて、最も乗降客が多い駅です。にもかかわらず、踏切はこの京阪の沿線の中で最も狭い踏切の駅周辺です。そのために混雑は大変なものです。その混雑のところを東側から自転車を引っ張って、そして細いところをU字型に曲がって自転車置き場へ運ばないかんということになりますと、大変毎日がちょっと使いにくい自転車置き場になる可能性は私はあると思うんです。ですので、等価交換か不等価交換かというのは、私は等価交換ではないというふうに思いますが、中野助役の見解には納得しかねます。したがって、今後宇治市は一層努力を重ねていただきたい。その努力の方向というのは、お願いは一つはいま言いましたような混雑度の非常に強い駅周辺ですので、将来この駐輪場が前の市道に全面的に接続するような、正常な形の駐輪場になるようにその土地の確保について一層松下電器と交渉をもっていただいて、使いよい駐輪場になるように努力を重ねていただきたい。この点で市のお考えをお聞きをしたいと思います。 それからもう一つは、この狭い木幡熊小路線のところですから、私は前の本会議でもお願いをしましたが、今後は一層松下電器出入りの車を正門のところからご遠慮いただくと。そして今度できる北島か、どこか別の場所をつくっていただいて、大きな車とか社員の車がしょっちゅう出入りするような状態をなくしていただきたい、このように宇治市は松下と交渉をしていただきたい。これができるかできないか、お聞きをいたします。 それからもう一つは、いま言いましたような踏切の状態です。すぐにでも踏切の拡幅、交通安全対策、安心して通れるような対策を駐輪場の完成を機会に真剣に講じていただきたいと思うんですが、この点のお考えはどうか、お聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(野上清一君) 中野助役。 ◎助役(中野眞爾君) (登壇)佐藤議員さんの第2問目のご質問にお答えするわけでありますけれども、先ほど私申し上げましたように、駐輪場ということでありまして、駐車場じゃないわけでありますので、あの間隔であるならば十分に出入りするのに支障はない、したがって、駐輪場用地としては最適の場所である、このように考えているわけであります。そういう点からいたしましても、私どもとしまして等価交換という中で私は整合性が十分あるというふうに考えております。 それから次に出ました問題につきましては、先ほど私がお答えいたしましたように、前の市道に関します問題に対する交通対策としても、これはむしろ松下さんのほうから積極的に後ろに進入路を設けることによって、工場に出入りする車両等についても可能な限りそこから出入りするようにし、また職員のそういった駐車に関しましてもそういう形の対応をしていきたい、したがって、そのことが前の市道に対する交通緩和の大きな促進になると、こういうふうに非常に理解ある態度を示してもらっておるわけでありまして、私どものほうの交通対策という点からいたしましても、これは十分にかみ合う内容であって、先ほど私は一石二鳥だと、今度の駐輪場の設置に関しまして二つの大きな効果があると、そういう点でひとつご理解を得たいと、こう思っているわけであります。 あと出ました踏切の拡幅の問題であるとか等につきましては、それからまた、前のところまで拡幅されないのかという点でありますけれども、これは今後の課題だということでひとつご理解を得たい、このように思います。 ○議長(野上清一君) 石井助役。 ◎助役(石井常夫君) (登壇)松下さんとの間の用地の交換の問題でございまして、佐藤議員は高くないのかというようなことでご質問あったと思いますけれども、我々、松下さん側といろいろ協議する中では、鑑定士からいろいろ鑑定をとっております。そういう中では1対3以上の差が出ておったわけでございますけれども、そういう中で何とか等価にという形の中で、2,000平米と730平米というふうな形で合意に達したという形でございまして、なお、佐藤議員さんはなんか基準値的なことをおっしゃいましたけれども、今度松下さん側にお渡しするあの場所、あの道路については基準値はございませんので、ですから評価は鑑定士によってとらざるを得ないということでございます。  (佐藤議員「議長、石井助役は間違ってはります。私の言ったことを間違って理解したはります」と発言する)----------------------------------- ○議長(野上清一君) 暫時休憩いたします。  午後0時24分 休憩  午後0時25分 再開 ○議長(野上清一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。----------------------------------- ○議長(野上清一君) 佐藤京子君。 ◆(佐藤京子君) 水路側の評価がないのはわかっています。水路をつけかえて松下さんに渡しますと、現在、松下さんの一番後ろのところ、前と一番いまの水路沿いとでは評価は違います。その水路側の評価、松下の土地の評価は路線価が19万5,000円というふうに私は言っているわけです。1億6,000万円かけて19万5,000円の路線価の土地にして渡すことになるではないかということを言っているわけであります。松下さんは世界的に大事業をやっておられる天下の大企業ですので、社会的地域への貢献ということもうんと頑張っていただきたい。また宇治市もその立場で交渉をしっかりやっていただきたいということをお願いをしまして終わります。 ○議長(野上清一君) 足立恭子君。 ◆(足立恭子君) 63号議案の清掃費のところの志津川地区のコミュニティプラントの整備事業調査費がついておりますので、これにかかわりましてお尋ねをいたします。 この件はやっと本当に費用がついたということで、以前から志津川の東詰めの一番奥のほうなど、くみ取りすらできないところがありましたので、その点は一つ大きな前進ということで評価したいのでありますけれども、これにかかわりまして、この費用ですけども、旅費の200万円とついておりますけども、これはどういうふうなことで使われるのか、額としてはわずかなものでありますけども、この費用の中身についてお尋ねをしたいのがまず1点と、それからここに関しましては、融資制度や補助の仕組みはないのかということ、下水道の入らない地域ということで、その点はどうかということ。 それから、この件に関しまして、志津川ではほかにもいろいろと地域の困難な問題といいますか、いろんな問題がありますので、それとの関連ということで、この時期に志津川への集中合併浄化槽をやるということの何かほかに意図があるのかどうかということをお尋ねしたいんです。それとあわせまして、いままで既存の区域外で個人の合併浄化槽などへの補助、これも何度も議会で取り上げられてきた問題でありますけども、これができないかということと、もう一つは、同じような地域で白川では集中合併浄化槽はできないかということです。ここは下水道区域に入っておりますけども、年度からいうと、本市の計画では最終年度になりますし、志津川ができるこの機会に白川ではできないかと、そうなると下水道区域を外すわけになりますけども、そういうことでの取り組みができないかということ、以上お尋ねいたします。 ○議長(野上清一君) 高沢清掃事務所長。 ◎清掃事務所長(高沢俊夫君) (登壇)足立議員さんの志津川のコミプラの件についてお答えを申し上げてまいりたい、このように思います。 まず旅費の関係でございますが、これにつきましては、今後志津川地域のコミプラを進めるに当たりまして、特に兵庫県下のいわゆる先進地でございます和田山町等、そういったところではすでにコミプラ等が10カ所程度先進的にやられております。こういった地域を特に志津川地域に適合した地域などがあるようにも伺っておりますので、そういった地域の先進地を視察したい、このように考えております。また、さらには今後進めるに当たりまして、補助金等の関係もございますので、厚生省に対する陳情、さらには近隣の滋賀県等の視察等、地元も含めましてこういったものについて進めてまいりたい、このように考えております。 それから区域内を含めました、白川等を含めました、そういった制度の関係についてでございますが、これは先般の一般質問でも市長のほうからご答弁されましたように、今後地域に見合ったいろんな法律の関係、そういったものもございますので、ご承知のように農水省とそれから厚生省、さらには建設省と、いわゆるこの三つの省庁の補助制度がございますので、こういったものにつきまして今後どの地域にどういったものが適合するか、こういったものを十分関係機関と協議しながら進めてまいりたいと、このように考えておりますので、ご理解賜りたいと思います。  (足立議員「落ちがあるんですけれども」と言う) ○議長(野上清一君) 高沢清掃事務所長。 ◎清掃事務所長(高沢俊夫君) (登壇)失礼いたしました。当志津川地域におきますコミプラ事業を進めるに当たって他の事業への関連はないかと、こういうご質問でございますけども、特にこのことについてはございませんので。 ○議長(野上清一君) 足立恭子君。 ◆(足立恭子君) 旅費の額でしたけど、20万円でしたね。この件はちょっと私のほうが間違っておりましたので、訂正いたしますが、融資制度とか補助の仕組みというのは、下水道の入らない地域という点で、ぜひこの点はひとつ今後十分に考えて、できるそういう措置がありましたら積極的に考えてもらいたいということを、これは要望しておきますが、この時期に何もほかに意図はないと、純粋に志津川のコミプラの件だけだというふうな答弁だというふうに受けとめたんですけど、私が思いますのは、今回も一定の調査費用ですか、ついておりますが、例えば温泉の開発の関係の費用、これに関しましても、現に白川は五和の園でやってますように、非常に冷泉ですけども温泉も一定出ますね。ですからここを将来何らかの形で温泉が出るというふうなことで、さらにボーリングをして掘り下げて一定の温度のお湯が出るというふうなことで、ここに何らかの建物をもってくるというふうなことが将来考えの中に入っているのか。 それからもう一つは、志津川になかなかバスが入りません。これは京阪との交渉を市としてもいろいろやっておられるようですけども、とても採算がとれるというような路線にならないということがはっきりしているというふうなことで、京阪のほうはなかなか難色を示しているということで、それについてのいろんな条件をはめるといいますか、何か担保物件をかわりにとるというか、何らかの形で志津川に対していろんな要求をしているというふうなことを聞いております。もしそれが仮に事実としますならば、いま市がその間に入ってどういうふうな折衝をしておられるかは、これまたちょっとこれとは別の問題になりますけれども、仮に京阪が採算が合わないということで、志津川に人口が一定ふえてこなかったら、これは入ってもあかんというふうなことで、例えば一定の調整区域を外して何らかの形で人口がふえるような政策をとりなさいとかというふうなこととからんできますと、いま高沢所長のほうのご答弁では「いまのままの条件でやるんだ。何も意図はない」ということでありましたけども、当初の計画よりも大きな人数の数もふやしたそういう形でもって集中合併浄化槽をするというようなことを、もしこういうこともからんできますと、志津川の将来計画そのものにかかわるし、志津川の区民の皆さんとされては、いまの環境を守っていきたいというふうな要望がたしか非常に強いというふうに聞いておりますから、そういうふうなことでの他意はないのかということの質問なのであります。そういう点で本当に他意がなければないでいいんですけども、この問題は志津川の将来計画といいますか、将来の環境をも、暮らしをも守っていくということにかかっておりますので、その点の答弁をぜひひとつ、環境全体にわたるといいますか、地域の計画といいますか、そういうこと全般にかかわるということでひとつちょっと責任ある答弁を求めたいと思うわけです。このことはぜひご答弁ください。 それと白川ですけど、いろんなこれには地域に見合った補助の打ち方もある、やり方もあるということで考えていきたいということでしたけども、白川がいまのままの状況ですと、志津川などに比べまして、下水道計画では最終年度がたしか平成26年度となっておりますけど、一番最後まで置いとかれるという、そういう可能性は強いわけですから、ぜひともこの機会に白川についても何らかのいろんな方法を考えてやってもらえないかということは強く要望したいんですけども、改めてこの件ももう一遍お伺いしたいと思います。 以上、特に最初のほうの地域計画にかかわります、バスの路線のことにもかかわる問題では、ひとつ助役の答弁をお願いできないでしょうか。ひとつ責任あるご答弁をお願いしたいと思います。以上です。 ○議長(野上清一君) 中野助役。 ◎助役(中野眞爾君) (登壇)足立議員さんのご質問にお答えします。 先ほど所長が答弁いたしましたように、あの志津川の地域につきましては、一部でございますけれども、くみ取りのところも行けない箇所があるという点から、議会等でもいろいろ指摘がございました。そういう観点からどうしてもやはりあの地域に対しましては、コミプラという形で全体を包含する中でやっていく必要があるという形で、今回思い切ってこういう調査費を計上したわけであります。今後地元と十分話し合いますし、当然私どもといたしましては、現時点ではこれは現志津川の地区を対象にいろいろやってまいるという形で、ほかに意図はございません。そういう点でひとつご理解を得たいと思います。 それから、他の地域につきましては手法はいろいろあるわけでございまして、例えば建設省サイドでの問題、それから3カ所ほどやっておるんですけど、ちょっといまど忘れしましたけれども、手法はいろいろあるわけでありますけれども、これはその地域に合った形はどれが一番いいのかという点で、これは下水道が予定に入っておりましても、非常に長くかかるというところについては対応できるわけでありますので、そういった問題は今後の課題として検討していきたいと、こう思っておりますので、ひとつご理解を得たいと思います。----------------------------------- ○議長(野上清一君) 暫時休憩いたします。  午後0時37分 休憩  午後1時49分 再開 ○議長(野上清一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。----------------------------------- ○議長(野上清一君) 日程第3の議事を継続いたします。宮城日出年君。 ◆(宮城日出年君) 議案第80号補正予算の第3号に関して1点だけ質問をいたします。 この補正におきまして、いわゆる仙郷山林道、2号林道ですか、補正予算書の6ページに出ております。これの開設工事費というのが追加で出ておりますが、この地域は以前からオオタカ、これの生息が非常に確率が高い、しかも繁殖の地域と見込まれるということが専門家の中ではっきりとうたわれているわけであります。これが絶滅のおそれがある国指定特殊鳥類、こういう生息が、また繁殖がほぼ見込まれるというところ、これについてはかねてからその環境影響調査をすべきではないかということを求めてまいったところでありますが、今回のこの工事においてそのことが予定されているのか、ひとつお伺いをするところであります。 ○議長(野上清一君) 西田市民部長。 ◎市民部長(西田清一君) (登壇)宮城議員さんのオオタカの関係につきましてのご質問にお答えを申し上げたいと思います。 仙郷山2号林道につきましては、昨年度から5カ年にわたりまして開設をしようとして取り組んでいるところでございます。ご指摘のオオタカの生息につきましての環境調査をするのかどうかという問題でございますが、現在のところは計画をいたしておりませんので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(野上清一君) 宮城日出年君。 ◆(宮城日出年君) 今日、地球規模での環境の保全ということが非常に大切な課題としてうたわれているわけであります。一方また、いわゆるリゾート法に基づくゴルフ場を初めとするリゾート開発、こういう中においてもその見直し、あるいは中止というようなことまでもが各地において実際問題としてやられているところがあるわけであります。しかもこれが非常に人里に近いところにおいて、こういう貴重な生存が保護されていくかどうかということは、全体的に見ても、いまあっちにも見られる、こっちにもその生存が、また繁殖の可能性がということが言われているときにこそ、保全の手を打っていかなきゃならないというのは、これは自然環境の中で再々言われてきているところですから、そう繰り返し言う必要はないと思います。ついては、これについてのこの地域のそういう生態系の調査というのが宇治市だけに限らず、いろんなところでやられていると思うんですが、その資料を取り寄せるということをされたことがあるんでしょうか。また、そういう点におきましては、専門家の意見を聞かれたというようなことがあるんでしょうか。宇治市自身がいわゆる環境影響評価ということをされるということ以前に、まずそういう調査ができるんじゃないか。これはほとんど費用的なものはかからない中でできるんじゃないか、そういうことをされたことがあるのかどうかという点をひとつ伺いたい。 それと5カ年計画でと、それが至上命令のように言われますが、ここに人家が存在するわけでもないし、それを影響評価をすることによって延びるということが、別にそう決定的に差しさわりになるというようなものでもないというように思うわけであります。そういう点において、この調査を今後されるつもりがあるのかということも含めてひとつお伺いをします。 ○議長(野上清一君) 西田市民部長。 ◎市民部長(西田清一君) (登壇)2問目のご質問にお答えを申し上げます。 生態調査等の資料を取り寄せたかというご質問でございますが、我々のほうとしては取り寄せてはおりません。また専門家の意見につきましても、宇治市としては聞いておりません。また、今後調査をするのかどうかというご質問でございますが、これについては我々も十分研究課題にしていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(野上清一君) 宮城日出年君。 ◆(宮城日出年君) 宇治市はいま市の鳥というのまで決めて、こういう自然のやはり保全と。いかに市の鳥がこれこれだということを決めても、それの保護育成ということがなければ何の意味もないということになってまいります。先ほど申しましたオオタカの生息というのは、やはり自然循環の中における頂点に立つ種族として、こういうのが生息するかどうかというのは、自然条件がどの程度いいか悪いかということにおいても、非常に大きな関係をもつものだというふうに思います。私の調査いたしましたところでは、この地域一帯は天ケ瀬ダムの再開発計画に基づいて、建設省が専門家に依頼をして環境影響評価を実施しつつあるということを聞くわけですが、このことについてはすでにもう天下周知の事実になっているわけであります。私がちょっと調べてもそのことがわかるわけですから。せっかくその影響評価が出ても、その中へ宇治市自身が、いままでのかなり自然に近いところ、そういうところへ自動車がどんどん入れるような道をつくるということが完成してしまってはこれは意味がないということになってまいります。ついては、こういう評価が少なくとも事前につかんでくる内容、あるいはそれができないならば、発表されるまで工事のやはり一定先送りをするというようなことがあって当然の措置じゃないか。そのことすら、建設省がこういうことをやっているということすらつかんでおられなかったんですか。とすれば、これは頭からそういう意思が全くなかったということにもなるわけです。そういうことを知っていながら、それを無視してやるということになれば、整合性という点でも、また自然保護という点においても、全くいわば破壊のほうに積極的に手を貸すということになるわけであります。ひとつその点を至急に調査をされる気があるのかないのか、また、そのことによって施策をいま十分検討したいとおっしゃったですけども、それは調査だけの問題なのか、事業の実施においてもそのことを考えるつもりがあるのかどうか、最後に伺っておきます。 以上。 ○議長(野上清一君) 中野助役。 ◎助役(中野眞爾君) (登壇)仙郷山2号林道につきましては、すでに昨年から5カ年間の継続事業という形の中で、すでに実施をしてきているところであります。それから以前は森林公園等がその近くでずっと府の事業によってされて、現在、市が引き継いでおるわけでありますけれども、そのやったことに関しましても、いまご指摘のあったことについての声といいましょうか、意見といいましょうか、そういったことは全く聞きませんでした。したがって、あそこがオオタカの一つの保護地ということであるならば、当然そういったことに対する措置を事前に行ってやらなければならないというふうに思いますけれども、すでにそういう継続事業でございますので、先ほど部長が答弁いたしましたように、それをやるということにはいまの段階ではなりませんということを申し上げたのです。 ただ、自然環境の保護という点でオオタカの生息、そういったことがどういう立場の場合に阻害されるのかというふうなこと、それからまた、そのことがあの地域で環境上どういう問題があるのかと、そういったことについてこれはほかで研究されている事例があるかもしれませんから、そういった場合にはどういうことがあったのかということについて調べ、また研究もしてみたい、こういったことをいま申し上げたわけです。いずれにいたしましても、事業としてはもう昨年から継続をしてやっている事業でございますので、その点はひとつご理解を賜りたい、このように思います。 ○議長(野上清一君) 川原一行君。 ◆(川原一行君) 補正予算の歳出9ページ、福祉の関係で開地域福祉センターの建築設計委託料ということで700万円上がっております。これに関して質問します。 一つは、今回のこの設計料というのは、要するに基本設計も実施設計も含めて、もうこれっきり1回のものかということが第1点です。 それから当然建築、上屋に関しては用地のことが問題になります。そこで底地の件ですけども、用地の件は現在どのようになっているのかということです。 そこで建築に際しては当然用地が問題ですが、私はそもそも従来の借地方式でやってきても何ら不都合を感じない性格のものだというように思いますが、そこで聞きます。当局は強く民法上で保護されている借地権を行使して、センター建設に要する必要最小限の用地確保に努めるべきだと、そして最大の効果で利用しやすいセンターにすべきであるというように思うんです。この点どうか。そして従来、地元の人々が利用してきた児童公園の部分、これはできるだけ多く残すべきである。そして地元の要望としても、長年親しまれてきた児童公園は残してほしいという要望が非常に強いのです。そういう基本姿勢で臨むべきだというように思いますが、その点を質問します。 ○議長(野上清一君) 杉原福祉部長。 ◎福祉部長(杉原正明君) (登壇)開に予定をいたしております地域福祉センターの用地の件でございますが、今回、補正予算に計上いたしておりますのは、基本設計並びに実施設計、そうした設計の委託料でございまして、用地購入費等につきましては計上はいまのとこしておらないところでございます。したがいまして、この用地の件につきましては、今後地権者と宇治市の間で十分交渉を重ねてまいりたいというふうに思っております。  (川原議員「基本設計はこれで終わりか」と言う) 失礼しました。基本設計の部分でございます。具体的な設計等につきましては、今後実施設計を立てていくということになってます。  (川原議員「公園の分、答えてよ」と言う) ○議長(野上清一君) 杉原福祉部長。 ◎福祉部長(杉原正明君) (登壇)失礼しました。用地等の利用をどうするかということでございますが、これは基本設計等ができてきた段階で土地利用等をどうするか、全体の土地利用計画をどうするか、そうしたことも基本設計等ができてこないと明らかになりませんので、その上で議会等へも報告をしてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(野上清一君) 川原一行君。 ◆(川原一行君) いまの部長の答弁は極めておかしいというか、不自然ですよ。設計の件は大体わかりましたわ。しかし、用地の件ね、当初予算であなた、平米数からなにして1億8,800万というのが当初の計上になっているというような点からしたら、それは設計ができないとあれがわからんじゃなくて、それはおかしい、その回答は。それで私はむしろ一番聞きたかった日産側との交渉に当たっては、要するにあの一区画全部をということに市のほうは想定していると思うんですわ。それはそうでなくて、実際の必要な部分、公民館部分プラスアルファになるかもしれません。しかし、その部分は従来は借地権でした。そして児童公園の部分は無償で借りているという形になっているわけですね。だから私はここで歴史的な経過をたくさん言おうと思いません。たくさんあります。しかし、この日産(旧日国時代)と市(旧町)との関係というのは、いわば特例中の僕は特例だと思いますよ。つまり現在の開発指導の感覚でものを言うならば、あれだけの大きな社宅や複合施設であれば、当然一画に集会所並びに公共施設としての用地は確保されておって当然の性格のものなんですわ。そういう観点からすれば、私はもう無償で当然寄附されていてもいい性格のものだと思うんです。しかし、市長のほうはそういう形で有償で買い上げるという方針ですから、そこで聞きますわ。 歴史的な経過からすれば、あそこは30年以上たっております。更新はあったとしても、民法上、土地の地権者というのは非常に大きな力を持っていると思うんですよ。その点でこの用地買収に当たって、借地権者はどのように現実にその交渉に当たっての有利な条件というんか、保護といいますか、されているとお考えです。その点お聞かせください。そして、これはできたら市長に答えていただきたいんですけど、何せ最高のあれは市長ですから、その点でやはり私は公園部分はできるだけ残すべきだということだと思うんですが、その点はどうなんでしょうか。 ○議長(野上清一君) 石井助役。 ◎助役(石井常夫君) (登壇)川原議員のご質問にお答えいたしたいと思います。 開の公民分館をいわゆる地域福祉センターにするということで、用地の買収につきましては当初予算に提出いたしまして、その中で予算委員会等を通じて、きっちりと答弁もさせていただいて、議決をいただいた内容でございます。そういうことでございますので、我々といたしましては、十分にそのときもお答えしたとおり、いわゆる借地権についてはいままでの慣行借地権というのは宇治市にはございますし、いままでもそういう形で宇治市は借地権を行使して買収した場合もありますし、それにのっとって今回もやらせていただくというふうに答弁したとおりでございます。 なお、基本設計等につきましては、できるだけ広場は残しながらということになりますけれども、いままでの公民分館よりも建物が若干大きくなりますので、そういう点で十分に、いわゆるそういう児童公園等をどういうふうに配置し、どうしたら一番いいのか、できるだけ広く使えるように我々もやっていきたいというふうに考えております。 ○議長(野上清一君) 川原一行君。 ◆(川原一行君) 私も法律専門家で弁護士さんあたりにもこの件、こういった問題でどうかということを聞いてみたんです。特に民法上、民間の場合の30年以上の、途中契約更新があったとしても、そこに建っているものは平屋の木造の場合、ちょうど該当すると思うんですわ。そういった場合の用地買収交渉に当たっての民間での基本というような問題は、やっぱり半分だというように聞いているんです。そのほか、やはり固定資産税の特例の免除というような点でも、非常に売り手のほうは有利な条件があるわけですから、私、その点ではやはり貴重な市民の今後の施設としてやっていく場合ですから、市長としては、いままでの歴史的な経過もあるし、強い態度で臨んでいただきたいというように思うんです。それで特に設計に当たっては平屋ではなくて、要するに最大限利用という点では、設計上十分な注意を払って、2階建てで最大限に効果の出るというものでやると。そして公民館の現在の借地施設内を最大に生かすということで当然臨むべきだということを言っておきます。 ○議長(野上清一君) 石井助役。 ◎助役(石井常夫君) (登壇)用地の問題につきましては、借地権については行使していくということで、三室戸の例もございますし、借地権4割ということでいままで宇治市はきておったという慣行、慣例がございますので、そういうものに従ってやっていきたいというふうに当初予算でお答えしたとおりでございます。 なお、2階建てといういまご提案もございましたけれども、老人が使いがってをよくするためには、1階建てのほうがベターであるというふうに考えまして、やはり地域の老人福祉センターであるということを重視して設計に当たりたいと考えております。 ○議長(野上清一君) 前窪義由紀君。 ◆(前窪義由紀君) 補正予算の二つの件について質問いたします。 一つは、京都府暴力追放運動推進センター、この点については何をする組織か、どんな組織か、この点1点お答え願いたい。二つ目は、宇治市あるいは宇治署管内で具体的な効果が生まれるものなのかどうか。あわせてこれらの事業組織、規約等の資料提出を求めたいと思います。 二つ目は宇治中学校の技術棟の改善ということで、大いに促進していただいて評価をするところでありますが、ただし、私が一般質問で指摘したように、相当老朽化の速度が速まっているという状況のもとでは、大規模改修並びに改善、これについてはこれからも大きな予算措置をやっていただく必要があるという点を前提にして、1点は現在、市教委で把握している小・中学校の施設改善の要望等についてどういうことになっているのか、資料の提出を含めまして答弁願いたいと思います。中学校9校並びに小学校二十何校でしたか、この一覧を出していただいて、この学校はこの部分が求められているというようなことで、できる限りの資料を出していただきたい。 次に、それらを現時点で全部改修するとすれば、どの程度の予算が必要なのか。 次に、消防の小・中学校への立ち入り検査をやられておりますが、一般質問で資料要求をしたところ、膨大な資料なので、これはすごい手がかかると。まあできるだけ堪忍してほしいなということでありましたので、あの答弁については、消防長は「いろいろ努力して出します」と言うたんですが、一応私も了解します。しかし、消防の立ち入り検査の毎年の方法、それからそれらを指摘した内容については、どういう経路で市教委に入って、次年度までどういう形で位置づけされて改修されるのか、これは市教委側の問題です。そしてその改修結果を消防署は受けているのかどうか。改修すれば、それはもう改修したというようなシステムになっているのかどうか。それから以前の分は膨大な資料なのでなかなか出しにくいということですので、少なくともこれから立ち入りをやる場合の資料はぜひ残していただきたいし、そういう立ち入りをやったあとの結果については報告を願いたいというふうに思いますが、どうでしょうか。 以上。 ○議長(野上清一君) 曽谷企画管理部長。 ◎企画管理部長(曽谷政一君) (登壇)前窪議員さんの最初にご質問のございました京都府暴力追放運動推進センターにかかわりますご質問にお答えを申し上げたいと思います。 まず、どのような組織で何をする組織かということでございますが、ご案内のとおり、暴力団対策法と言われる法律がことしの3月1日から施行されたわけでございますが、その中にこういう組織が法人として設置ができる、それも公安委員会の指定を受けた組織というふうなことで、各都道府県に1カ所設置ができるという規定があるわけでございます。その法の規定の適用を受けて設立をされた団体でございまして、この設置目的といたしましては、暴力団員による不当な行為を予防するための広報活動、こういうものを推進をするとか、あるいはまた、そういう行為に対する相談事業、また被害者の救済、こういうことによって暴力団員による不当な行為の防止、あるいは被害の救済を図るというふうなことを目的に設置がされるものでございます。その設置目的に伴いまして事業等が計画をされておるわけですが、広報活動等では暴力団の実態とか、あるいは迷惑行為に対する対策とか、あるいはまた、そういう効果的な活動の事例、また、その暴力団追放に向かっての相談委員というのを3名設置をされまして、巡回相談に定期的に応じていただけるという取り組み等もございます。いろんな取り組みがございますが、それぞれの基金のところからの果実でもって運営をされるわけですが、大体年間おおむね5,000万円程度の事業が毎年計画をされるようでございます。その中には少年対策としては、やはり少年に対する暴力団の影響を排除するような内容とか、またその暴力団を離脱をするための指導とか、そのための親元へ帰る資金の若干の援助とか、こういうふうな幅広い活動なんかも行われるわけでございます。 宇治市にありましては、毎月第1月曜日、宇治振興局のほうで相談員によります相談をしていただけるということになってます。これはすでに始まっているわけでございますが、おおむね月平均20件程度の相談等が、これは府下それぞれの振興局におきまして開設がされておりまして、おおむねその程度の相談件数が扱われているというふうな内容でございます。また、この組織は府県単位で設置がされますので、京都府全域におきましても、いままで以上の効果的な取り組みというのが期待ができるわけでございますし、近畿管区の中におきましては、やはりそれらの連絡調整等、また効果的な内容の意見交換などで相当広域的な取り組みもされるということでございます。 組織といたしましては、会長に京都府知事、そして副会長には京都市長とか、あるいは府警本部長等の5人で形成がされるようでございますし、理事会ということになりますと、相当たくさんの数になるわけでございます。理事さんとしてはいま考えられておりますのは27名ほどの理事会組織になります。市長会の会長とか、あるいはまた府の各商工団体、経済団体、そういうところとか、いろんな事業所等からの代表の方もお入りになりますし、府警本部からは刑事部長なんかも理事に参画をされる。そして評議員の組織といたしましては、33名がいま予定をされております。府の保護司連会長等を初め市内のいろんなこれも企業代表、あるいはまた府並びに京都市、そして京都府警本部のそれぞれの幹部の方でもって組織がされているわけでございます。 また、最後にございました規約等の資料提示につきましては、いろんな資料もございますし、お申し出の内容もございますので、十分ご意見につきましては検討させていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくご理解のほどお願いします。 ○議長(野上清一君) 高田教育参事。 ◎教育委員会参事(高田晃宏君) それでは学校施設関係についてのご質問にお答えさせていただきます。 学校の施設改善につきましては、毎年学校からの要望を受け、精査の上、改修計画を立て、財政当局と協議の上、実施しているところでございます。目下、来年度予算編成の準備の時期でもあり、学校要望を聞いているときでもございます。したがいまして、金額につきましては、現在精査できておりません。学校要望は予算編成上、内部資料として求めたものでありますので、また従前から提出したこともございません。ご理解をお願いしたいと思います。 それから学校の消防設備についてのご質問がありましたので、教育委員会の立場としてお答えをさせていただきます。 学校の消防設備につきましては、消防署の立ち入り検査がございます。その結果が学校より報告がございます。施設課といたしましては学校、それと消防と協議する中で、62年度より年次計画で自動火災報知器や屋内消火栓、避難袋、消火器等の点検整備を進めているところでございます。 以上でございます。 ○議長(野上清一君) 堀消防長。 ◎消防長(堀喜代蔵君) (登壇)前窪議員の消防に関連をいたしますご質問にお答えを申し上げたいと思います。 一般質問のときにも申し上げましたように、我々消防が抱えております市内の防火対象物は大小ございますけれども、約1,700あるわけでございまして、その対象物の査察につきましては、その規模、設備等によりまして、半年から2年に1回までの段階を終えまして実施の規定を設けておるわけでございます。 ご質問の学校等の対象物につきましては、1年に1回の査察を実施しているところでございますが、その査察に当たりましては、いま担当参事のほうからお話がございましたけれども、学校の防火管理者、すなわち教頭先生でございますが、その立ち会いのもとに査察をするわけでございまして、その指示事項がある場合、特に私のほうからも申し入れるわけでございますが、その改修結果につきましては、次回の査察時に確認をしているという状況でございます。指示事項につきましては、今後とも教育委員会とも十分連絡をとりながら、的確に対応してまいりたいというふうに思います。 資料の提出ということでございますが、指摘事項があった場合、今後はその主なものにつきまして必要に応じまして報告もさせていただきたいというふうに思います。 終わります。 ○議長(野上清一君) 前窪義由紀君。 ◆(前窪義由紀君) 暴力団関係については、かなり大きな組織ができるということであります。この効果を私は期待するものでありますが、全国的につくられているこういう推進センターについては、一つは警察の方々の天下りの組織になっているようなとこもあると、再就職の場になっているというようなとこもある。それから一般の市民、住民の意見がなかなか通りにくい。そういうことでなかなか活用しにくい組織であるというところもあるというふうに聞いておりますから、京都府は比較的というか、もうほぼ、都道府県で言えば43番目の設置ということで後発になりますから、前の先から走っているところのいろんな弱点等もあるようですから、そういったことが京都府のこの組織にはないように、宇治市としても意見を申し上げるところはしっかりとやっていただきたいというふうに思うんです。予算を出して、それっきりというふうにならないようにお願いしておきたいというふうに思います。 それから宇治署管内、あるいは宇治市での具体的な対応というのは、現在も月1回振興局でやっているということでありますから、この組織ができたから改めてどうのこうのということではないようです。ですからやはり効果のある事業をやっていただかなければ、こういう組織をつくった意味がない。ですから民間も入り、各いろんな団体、業界も入り、網羅したような組織ですから。しかし、この手足となって動く部隊は、例えば宇治署管内、それから宇治市というふうに見た場合、どこが受け皿になるのかというふうに思うんです。その受け皿についてあるのかないのか。もう一つは宇治市のこういう問題に対する窓口対応はどこになるのか。宇治市の市民が暴力団関係についていろいろ被害を受けている。市役所に相談に来た場合、「それは振興局で月1回やってますから」ということで追い返すのかどうか。こういうことも含めてこの際こういう組織ができることですから、宇治市としても暴力団排除、追放のやはり先頭に立つという姿勢を示していくべきではないかというふうに思いますから、宇治市の窓口設置、窓口をどこにするか、こういうことも含めて答弁を願いたいと思います。 それから次に学校施設の改善問題では、いま参事はあくまでも内部資料であるから出せませんよと。そして予算編成の時期で算定--僕らとしてはいろいろ積算しているというふうに思うんですが、予算編成の時期だから予算規模についてはわからんと、そういうようなことはちょっとおかしいんじゃないかな。そういう時期だからこそ、いま要望を出ている分を集めたら、来年度やるかやらないか別として、おおよそどの程度になるかというのは、こんなことはやはり議会の質問ですから、報告していただけるものと私は理解するんです。どこの学校の工事費については何ぼかかるとか、そういうことじゃない。いま施設改善を求められているそういうものを積算すれば、およそこの程度になりますと、その程度のことは答えていただかなければ、これは何のために質問しているかもわかりませんし、また、当局がさきの一般質問で述べた予算も年々伸ばしているということも、仕事の量と予算というのが比例するものでありまして、比率とすれば、額はふえているが比率は減っているかもわからない、あるいは需要からすれば、部分的なものかもしれない、こういうことですから、やはり議会審議に絶対必要な資料だというふうに思うんです。小・中学校における市当局の把握している改善要望についての一覧を予算編成上の秘密事項に触れない形で資料提出を願いたい、このように思います。改めて責任ある立場から答弁を願いたいし、もしそれが秘密事項というのであれば、これは議会に対して余りにも、執行権のまあ乱用と言えばおかしいんですが、そういうことにもなりますから、これは議長において、私の質問で出せないのであれば、議長から正式に、そういう答弁があれば申し入れしていただくというような形で、私は議会の審議にそういう基礎資料というものは欠かせないものだというふうに思いますから、そういうことも含めて再度質問しておきたいと思います。 それから消防の関係については、次回からきちっと報告するということでありますので、しっかりやっていただきたいということであります。それで消防のほうでは膨大な資料になりますから、過去の資料についてはなかなか抽出はできないということですが、いまの様子で言えば、市教委としては全部把握しているということですから、これは市教委として、従来指摘を受けてきた項目、学校ごといろいろ指摘を受けてきた内容、それと改善をした結果報告についてひとつ、これは今議会では無理ですから、決算委員会等の資料にもしたいと思いますから、そういった資料について提出をしていただきたいが、どうでしょうか。 ○議長(野上清一君) 曽谷企画管理部長。 ◎企画管理部長(曽谷政一君) (登壇)2問目にございました、まず最初の推進センターにつきましてのご質問にお答え申し上げてまいりたいと思いますが、最初にご指摘のございました、確かに京都府のほうが後発市でございますし、きょうまでされておりますそれぞれの組織の、もし欠点があるとするなら、当然それを補ったものとして組織がされ、運営がされていくものであると、我々も期待をいたしているものでございます。 先ほども組織の中で理事、評議員等の説明も申し上げましたけれども、やはり評議員の中には京都府のほう、警察本部のほうでは総務部長のほかに、刑事部のほうのいわゆる暴力担当の参事官のような方がずらっと評議員としてお入りになるわけでございますので、やはりこの種の末端のそれぞれの市町村の中における取り組みの窓口ということになりますと、警察が一番の窓口としての対応をお願いできるものである。ただ、それにいろいろ取り次ぎ等の必要のある場合には、宇治市といたしましては、企画管理部の総務課のほうでその取り次ぎ的役割は果たさせていただこうというふうに思っておりますけれども、直接総務課なんかでの相談業務に当たっていくというふうなことは、やはり我々としての立場としては無理であろうというふうに思っておりますので、取り次ぎ部門というふうなことでひとつご理解を賜っておきたい。 また、この組織の中で、先ほども若干定期的な相談業務に触れましたけれども、そのほかに弁護士とか、あるいは少年指導委員、それから保護司、こういう方に暴力追放相談委員というふうな形で委嘱をされまして、専門的な相談活動に当たってもらうという考え方がございます。これは近くこういう方の中からその相談員に指名があろうかと思いますので、そういう指名がございますれば、そのまた少年指導委員さんなり保護司なりの担当いたしている部局も、若干のその窓口としての取り次ぎ関係には対応することが必要になってくるんじゃないかというふうに思っているわけでございます。 また、市内の関係の企業関係でも、企業の中にそういう暴力団に対しての介入事件とか、そういうものに対しての連絡責任者というふうなものの設置もいま考えられておりまして、こういうことの設置もされますれば、また市内の企業等におけるいろんな対応にもより効果が出てくるんじゃないかというふうなことを考えているわけでございますので、ご理解を賜っておきたいと思います。 ○議長(野上清一君) 岩本教育長。 ◎教育長(岩本昭造君) (登壇)2問目にございました学校の修理に伴います資料提出にかかわってのご質問でございますが、学校の施設修理の基本にかかわりますことでございますので、そういった基本的なことを申し上げて、まずご理解を得て、先ほど参事が答弁いたしましたことに触れたいと思います。 31校の学校施設の管理は私たちとしましては、教育行政上の重要な課題として認識をいたしまして、過般の一般質問でもお答えいたしましたように、設置者側とその改善につきましては、よく協議をいたします中で今日まで進めてまいったところでございます。 人口の急増期に建てました市内の学校は、当時いささか質よりも量といったことを追求いたしました結果、構造的には問題はございませんが、改修箇所が出てきておるということは否定できない事実でございます。そのため国の補助によります大規模改造事業制度を60年度から取り入れまして、本格的にやっておりますほか、その他の修理箇所につきましては、単費でタイムリーに対応してきておるという現状でございます。機会あるたびに申しておりますように、学校の改修工事は授業に支障のないようにやらなければならないという制約がございます。したがいまして、学校側の修理箇所の要望もそうでございますけれども、どのようにやっていくかという時期ということ、こういった意向もよく聞いて、その上で精査し、財政当局ともよく協議を今後いたしてまいりたいと、十分力を入れて計画的に進めてまいりたいというふうに思っております。 こういった考えで学校改修事業を進めておりますので、各学校から出てまいっております要望は、実はいま現在とりまとめ中でございます。学校によりましては、直接学校長なり、育友会の関係の方もおいでのときもございますけれども、それはあくまでも全体の改善要望でございます。我々としましては、それをもとにして今後予算編成作業にかかりますので、全体要望のまとめ、いわゆる全体の計画は、いままでから市教委としては公にしておらない、我々としては内部資料としてやっておりますので、明らかにできないと申し上げたのでございます。もとより、それをもとにいたしまして、当該年度の改修計画を立て、予算を伴います場合につきましては、当然関係の資料は予算審議の場に提出をさせていただきますので、ご理解をいただきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(野上清一君) 前窪義由紀君。 ◆(前窪義由紀君) 暴力追放の件については、この推進センターの役割について、もうひとつ見えてこないという部分がいまの答弁ではあります。しかし、これは今後の対応を見てみなければわからないという部分がありますから、推移を見ていきたいと思いますが、しかし、いま答弁がありましたように、各種団体、企業、あるいは個人を含めて相当網羅したような形で編成をされていくということですから、それに対する行政側の積極的な受けとめがなければ、これは警察任せということでは私はいけないと思うんです。刑事犯的な、あるいは法に触れるような問題という点では警察に頼らざるを得ない部分があるが、しかし、暴力団の市民に対するいろんな嫌がらせを含めて、なかなか事件になりにくい問題もある。そういう観点で言えば、警察には飛び込んでも、なかなかこれは相談に乗ってくれないという部分が従来ありますから、それはやっぱり市役所等そういうこの追放センターの宇治市版というようなものを受け皿として設けていく、それぐらいの市当局としての積極姿勢がやっぱり要るんじゃないかなというふうに思うんですよ。ですから先ほどから何遍も答弁がありましたが、実効ある暴力団追放の運動には市民の協力がなくしては絶対できない。警察任せでは絶対無理だ、これはもう当然でありまして、ですからこういう組織がいろいろとできてきているわけですから、それに対する宇治市側の受けとめ方として、私はいまの答弁では弱いというふうに思いますから、これから積極的に市の暴力追放についての対応、これは私も過去の一般質問で各市町村の取り組みについて、すぐれた前向きの取り組みをやっている例なんかも、各市の状況をこの場でも言いましたから繰り返しません。それぞれの自治体として、その自治体の権限の範囲内で積極的に取り組んでいるところがたくさんあるわけですから、この際、そういった積極的対応を強く求めておきたいと思います。 それから教育長の答弁については、したがって私が要求しておるのは、何も難しい問題ではないんです。中学校、小学校、ABCDから、各学校の名前が出てはぐあいが悪いということであれば、そういう記号でもいいし、番号でも結構です。31校の学校が現在どういう状態にあるかというような資料について要求すれば、いまの答弁で当然提出するということですから、私の言うているような資料は出るんですか。これは内部資料ですか、あくまでも。しかし、各学校の状況をとりまとめた資料を出すのが内部資料だと言われれば、何でもかんでもこんなものは内部資料になってしまうじゃありませんか。予算要求につけた資料を出せと言っているんではありません。議会の審議に参考になる程度の--内部文書で外へ漏れたら困ると、それ以外の資料について提出するのに、何も私は拒む必要はないんだと思うんですが、再度具体的なことで、先ほどの当然予算や決算のときには要求があれば出すということですが、その具体的な中身を改めて問いたいと思うんです。その程度のことは何も内部文書でないと私は思います。再答弁を求めます。 ○議長(野上清一君) 岩本教育長。 ◎教育長(岩本昭造君) (登壇)先ほど申しました趣旨に基づきまして、全体の計画を出すということにつきましては明らかにできませんので、ご理解をいただきたいと思います。ただ、その中から例えば平成5年度の予算審議の中に、予算に関します平成5年度改修をやります関係の資料につきましては、もちろん提出をさせていただきたいというふうに思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(野上清一君) 水谷修君。 ◆(水谷修君) 先ほどの開地域福祉センターですが、助役は「借地権の行使等で用地折衝をしていく」と答弁がありました。公園部分は従来から無償で使っているところです。仮に公園として今後も使うのなら、そのまま無償でするべきです。奥の用地は借地権を継続するべきだ、あるいは仮に買うとしても歴史的経過や企業の社会的な責任において、極めてゼロに近い、あるいはゼロで宇治市が入手するべきだと思います。歴史的経過というのは、戦前いわばただ同然で徴発をしてきた土地じゃありませんか、国策企業ということで。社会的責任という点では、周辺に長らく日国の社宅や日産の社宅として地域社会とのかかわり合いをもってきた企業でもある。そういう点を考えて用地折衝をしなければならないという点は指摘をしておきたいと思います。 質問ですが、温泉問題、いつ、どこで、何に使うのか。 琵琶台入り口の道路の拡幅、財源は、目的は、値段の根拠は。 フラワーセンターの問題、これまでからフラワーセンターの周辺の用地は、池本市長はできるだけ自然な形でということで、折居国有林の残地の活用についても、いわば坊主にするのでなく、仮に開発するとしてもできるだけ自然を残さなければならない、という姿勢を保たれてきました。 そこで最近、ワールドカップということで、2002年に行われるワールドカップの用地に植物公園の隣接地が一つの候補として上がっているなどという報道がされています。真意のほどはわかりませんが、折居国有林の残地は、いままでどおり少なくとも自然を生かした形で保全するという考えには変わりないのかどうか、もしくはワールドカップの用地をということで、他の都市と競争して誘致を図ろうという考えなのか、お示しいただきたいと思います。 景気対策、本関係予算の中心の一つは景気対策だと思います。そこで景気対策という点では、消費がなかなか伸びてないという点が問題になっており、個人消費を伸ばすことが景気回復の重要な施策だと思うんです。つまり国民の懐ぐあいを豊かにしなければ、景気の回復は望めません。そこで公共料金の引き下げや消費税の転嫁をさせないこと、公共料金という点では国保料や保育料、いろんな高すぎる料金がありますが、そういうものを引き下げて景気対策に充てていく。あるいは今日的やられている融資に加えて、緊急融資を行うことが必要だと思います。また、公共事業は私もさきの3月議会で指摘をしましたが、昨今、市外の企業への発注や大企業への発注の比率がふえてきています。したがって、これは思い切って地元企業への発注をふやしていく対策が必要だと思いますが、いかがなものか、景気対策について考えを聞かせていただきたいと思います。 以上。 ○議長(野上清一君) 西田市民部長。 ◎市民部長(西田清一君) (登壇)温泉開発に関しますご質問にお答えを申し上げたいと思います。 端的にいつ、どこで、何に使うのかというご質問でございますが、従来からもお答えをいたしておりますように、温泉源そのものがどこに出るかということにつきましては、まだ明らかにできない状況でもございまして、その点はひとつご理解をいただきたいというふうに思います。 また、何に使うのかという問題でございますが、温泉というものは古今東西を問わず、健康づくりということで利用してきた経過もございますので、やはり健康とか福祉、あるいはスポーツ等いろいろな問題も考えられるわけですけれども、やはりそれらをうまく活用しながら観光振興にもつながっていけばよいというふうに思っております。しかし、これらの利用につきましては、従来からもお答え申しておりますように、商工会議所、あるいは観光協会、宇治市で構成しております検討会議において、それの利用について基本的な考えを協議いただく中で結論を出してまいりたい、こういうふうに考えておりますので、ご理解賜りたいと思います。 以上です。 ○議長(野上清一君) 堀井都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(堀井治樹君) (登壇)水谷議員さんの植物公園に関連しまして、ワールドカップについてのご質問をいただいておりますが、現在、植物公園に隣接します用地は国有地ということになっておりまして、ワールドカップにつきましては、京都府議会で、ワールドカップ競技の誘致についての質問に知事が、「サッカー会場について山城運動公園の隣接地、との意向を明らかにされた」というふうに新聞報道がございました。我々といたしましては、現時点では具体的な内容、場所等については、京都府から何も聞いておりません。したがいまして、今時点、ご答弁させていただくということは何もございませんので、よろしくお願いしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(野上清一君) 忠田建設部長。 ◎建設部長(忠田環君) (登壇)琵琶台交差点改良についてのご質問でございますが、概略ちょっと説明しておきます。 宇治白川線から琵琶台に入るT字路の交差点改良のことでございますが、交通量が増加いたしまして、渋滞度が高まる現象がございます。そのため琵琶台方面から二車線を確保し、左右の交通の流れをスムーズにしたり、また白川方面より左折レーンを確保し、交差点改良をするため、その必要な用地を買収するものでございます。2地権者がございまして、約200平米でございます。 それから、財源の話がございましたけれども、予算にも計上してありますとおり、公共施設等整備基金から使用いたします。これは開発地周辺地域で顕著に整備が必要であると判断したものにつきましては、工事だけにかかわらず、工事に必要な関連用地であれば、整備基金の使途については問題ないと判断をしております。 それから価格の根拠についてでございますが、周辺土地の売買実例とか公示価格、これらを参考にしながら、また土地の地形、面積、用途等を総合的に評価し、判断をしながら価格決定をいたすものでございます。 以上であります。 ○議長(野上清一君) 石井助役。 ◎助役(石井常夫君) (登壇)景気刺激対策についてでございますが、現在、景気が冷え込んでおる理由についてはいろいろございます。その中にいわゆる最終消費が伸びないというのも一つの原因でございます。それだけを取り上げて、公共料金を引き下げろとかといういろいろなお話がございましたけれども、今回の景気刺激対策は国全体の問題として、公共事業を全体で10兆7,000億円、公共事業で3兆4,000億円、単独事業で1兆8,000億円というような形で景気刺激をすると。それについては起債も発行するし、国庫もつけていくということで、我々も一定の効果は出るものということで積極的に導入してきたわけでございますし、また我々のほうとしては、都市基盤の整備をもっと充実していきたいというのにうまくかみ合わせて、できるだけこちらの需要……何といいますか、市としてこういうものをやりたいというものに国庫がつくものについて受け取っていこうという形で、今回の予算を出したわけでございまして、そういう点で現在我々のほうとして公共料金の引き下げとか、そういうことは考えておりません。 なお、公共事業につきましては、できるだけ地元に発注していきたいということは我々も考えておりまして、そういう点、当然宇治市が直接発注するものについてはできるだけ地元へ、また公団等の発注についても、地元が参入するようにオーナーとして申し入れるという形で進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(野上清一君) 水谷修君。 ◆(水谷修君) 温泉ですが、温泉に使うのはわかり切っている話で、だからその温泉を何に使うのかということを長年聞いているわけですよ。4年前、突然市長が公約ということで発表されて4年間で4,000万円、多額の金をつぎ込みながら調査をしてきたけど、この調査の結果も明らかにしない。また、その懇談会にも調査の結果を報告しない。議会にも当然報告しないということが行われており、何に使うのかはいろいろまだありますよというふうなことで、今度の調査費は車で放射線を当てて、放射線で調べるわけでしょう。ある程度場所を特定して調査をするんだから、もうあらかたの目標、目的を明らかにするべきだと思うんですが、いかがですか。 琵琶台の入り口は開発関連ということですが、周辺で開発が行われたのは一番近くで見ると琵琶台と折居台、それは離れればいっぱい開発はされているわけですが、その開発関連で、しかも開発の協力金を、まあお金に名前は書いてませんけど、協力金を財源にしてやっていこうということです。相手はお2人おられるというわけですが、大半は京阪でしょう、そのほとんどは。全部といっていいほどの土地が京阪です。京阪がなぜその土地を持っているかというのは、開発の残地として持っているんです。これは4,000万円で買うということは、協力金と計算したら80戸分の協力金をここにつぎ込まなあかんということで、そもそも開発の残地で、しかも形状が私がはかってきましたら、一番広いとこで4メーターぐらい、長さが50メーターという、細長くて、それだけの土地では単独で何も使えない土地であります。形状が細長かったら安いのは当たり前だと、以前にリクルートに土地を売ったときに石井助役は言われました。あれは開発の真ん中にあったわけですが、今回は道路に面しているというだけで--確かに周辺の土地の値段は高いのはわかってます、一等地ですから。ただ、ああいう形状で、しかも開発の残地であるのを坪単価にすると67万円、買うのは高いのと違うだろうかと思いますが、いかがでしょうか。 フラワーセンターの横の問題ですが、市長は前から、「あそこはできるだけ自然のままで、開発するにしても自然を保全した形態が望ましい」と繰り返して答弁をされております。京都府は「太陽が丘に隣接した用地」としか言ってませんが、京都新聞の写真ではフラワーセンターが真ん中にどんと写っているじゃありませんか。どこなのかはわかりませんけど、そういう新聞報道があれば、宇治だけしか写真は載ってへんわけですから、宇治市の重要な問題としてしかるべきところにしかるべき対応、あるいは調査をして、宇治市の見解を明らかにするべきだと思うんです。市長の見解としては、折居の残地は坊主にしたような形の開発は許せないと、いまでも思っておられるのかどうか、これは明らかにしていただきたいと思います。 景気対策という点では、これは要望にとどめておきますが、いまの国の景気対策は公共事業、いわば一本やりという点は否めない事実であります。先ほども言ったように、景気の回復策としては、短期間に景気を回復させるという点では、個人消費を伸ばすというのが有効な策だということは、専門家も言われているところであります。ところが、宇治市も国の施策と同様で、公共事業一本ということではだめだと思うんです。現にこの不況にあえいで、多くの方がこの間、倒産、倒産ということになってきているじゃありませんか。不況克服のための緊急融資や、あるいは直接的に国民の懐を少しでも助ける国保料や保育料等々の公共料金の引き下げ、これは直ちにするべきだというふうに指摘をしておきたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(野上清一君) 中野助役。 ◎助役(中野眞爾君) (登壇)温泉開発についてお答えしたいと思います。 これは先ほども市民部長が答えましたように、最初の調査はヘリコプターで私どもが鉱区権を有しておるところ、その周辺をかなり幅広く調査を行いました。それから第2回目のときには、その中で有望箇所が数カ所ございまして、そこをさらに詳細に、いままではかなり幅広いメッシュで調査をやっておったわけでありますけれども、非常に間隔を狭めた調査方法、ヘリコプターにより実施をやったわけであります。その結果、非常に有望な地点が出てきたわけであります。したがって、その有望な地点については、いよいよボーリングをやるための地上調査、いままではヘリコプターで空からやっておったのを、地上の具体的な調査をやりたい。だからそこまでは--これはいずれの温泉開発もそうでありますけれども、場所を特定をいたしますと、いろいろな地権上の問題点が生じますので、これは大体どこの自治体も公表されておらないのが現状でありますし、私どもといたしましても、それまでは公表はしていなかったわけであります。したがって、今回の地質調査によってボーリング箇所が明確になれば、その段階では当然明らかにしていきたい、このように思っているわけであります。したがって、その点は隠匿をするというのではなくて、そこで生ずるいろんな混乱を避けるために、最終具体的なボーリング調査までは発表しない、こういった温泉開発の一般がやっておるセオリーに基づいてやっておるわけでありますので、それはその点ひとつ十分ご理解をいただきたいと、こう思うわけであります。 したがって、それがはっきりいたしまして、ボーリングの結果、これに対してどう取り組むのかといいますものは、先ほど言いました協議会、これは市、観光協会、それから商工会議所、こういったところで構成しているわけでありますけれども、そういったところでも十分相談、協議をしながら詰めてまいりたいと、こう思っているわけです。ただ、私どもといたしましては、やはりそれが市民の健康、福祉、さらには広く観光という点からも活用できるということで、これが宇治市の活性化につながるようやってまいりたい、こう思っておりますので、ひとつご理解を得たいと思います。 ○議長(野上清一君) 忠田建設部長。 ◎建設部長(忠田環君) (登壇)琵琶台交差点の京阪の土地をもっと安く協力させないか、あるいは少し高いのではないかというご質問でございます。 琵琶台の進入路、つまり現在の下居大久保線の起点に当たる場所でございまして、京阪電鉄開発に際し、当時この進入路は都市計画街路事業として位置づけされており、事業実施に当たり、住宅宅地関連公共施設整備促進事業の適用を受けまして、本市が国の補助事業として実施をしたものでございます。 このような経過の中で、京阪電鉄に用地について協力というご意見のことにつきましては、当時から促進事業の制度に乗せ、市が用地を買収し、工事も実施をしております。今回の案件につきまして、京阪に申し出ることにつきましては、道路事業については当初から市の取り組みであり、築後15年も経過をする中で、交通状況も変わり、市が主体性の中で実施いたすものでございますので、よろしくご理解を得たいと思います。 ○議長(野上清一君) 池本市長。 ◎市長(池本正夫君) (登壇)お答えを申し上げてまいりたいと思います。 総合的な景気浮揚策としての経済対策につきましては、先ほど石井助役からもお答えをいたしておりまするとおりでございまして、国が総合経済対策につきまして、平成4年の8月の28日に、経済閣僚会議で総額10兆7,000億円の総合的な経済対策を実施すると決定をされたところでございまして、このうち、公共投資等の拡大として8兆6,000億円が予定をされまして、一般公共分は3兆4,000億円、また地方単独事業といたしまして1兆8,000億円、公共用地先行取得事業等で1兆円などとなっておるわけでございます。また、今後予定をされまする国の補正予算によりまして追加をされまする一般公共事業及び公立、文教施設等の整備事業費にかかわる地方負担額につきまして、地方債により措置をされ、その元利償還金につきましては、交付税で措置をされる予定となっております。地方団体にありましては、所管省庁との連絡を密にいたしまして、関係予算につきまして9月議会で追加提案を行うなど、速やかに対応が求められておるわけでございます。地方単独事業の拡大については、地域の実情に応じて経常経費の節減を図りながら、適切、そして機動的な財政措置を講ずることが期待をされておりまして、また、これによる地方負担額につきましても、地方債での措置予定ともなっておる次第でございます。 宇治市におきまする総合経済対策といたしましては、今回提案をさせていただいておりまする補正予算のうち、総合経済対策として予算額で補正予算第2号及び第3号を合わせまして、一般会計で16億4,703万5,000円、公共下水道会計で6億1,800万円の総計で22億6,503万5,000円のうち、80%に当たりまする18億1,950万円となっております。これらの総合経済対策予算を踏まえまして、事業の執行に当たりましては、これから国の補正予算の動向等を十分注目をいたしまして、決定され次第に直ちに事業に着手をできますよう、その準備と、また既決をいただいておりまする予算の前倒し発注によりまする緊急経済対策もあわせまして、目標達成に向けまして、職員を督励いたしまして実効を上げてまいりたいと、このように思っておりまするので、ひとつご理解をいただきたいと思います。 それから、太陽が丘に隣接をいたしまする地域にワールドサッカーの誘致につきまして、先般の府会におきまして、議会からの質問に対しまして知事がお答えをされておりまして、これらにつきましてはまだ私どもにはご相談はちょうだいをいたしておりません。京都府ではその中で、「主会場地につきましては、府南部の木津川右岸地域が条件面でいい。まだ最終的に決めたわけではない」と、このようにおっしゃっておられます。この写真が京都新聞でなんか太陽が丘云々というお話がございましたけれども、これは京都新聞さんがお撮りをいただいて、どういう意図で掲載をされたのか、ちょっと私たち理解をいたしておりません。 以上でございます。 ○議長(野上清一君) 水谷修君。 ◆(水谷修君) 温泉は民間で掘れば1億円ぐらいで大体掘れると言われています。もう4,000万円以上使うてまだ調査だ、何をしているのかと市民の声が高まっているということは指摘をしておきたいというふうに思います。 琵琶台の入り口の問題については、部長が言われたように、開発時の協議の経過もある土地であります。開発の残地である上に、道路の拡幅の協力を当時から要請をしておった経過があり、かつ極めて細長い土地であるということから、公正な価格で土地を手に入れるようにするべきだということは意見として言っておきたいと思います。 それから景気対策は、国も「総合」と名がついているけれども、総合的やないです。公共事業、しかも大型事業中心のものが多いという点で批判が多いわけであります。宇治市においても公共工事だけじゃなくって、私が言うようにいろんな直接的な施策等もとるべきだという点は、これを指摘をしておきたいと思います。 それから、ワールドカップは私はワールドカップの中身がよいとか悪いとか言うているんじゃなくて、フラワーセンターの用地があそこにあって、周辺は良好な環境が望まれているということから、これまで市長も住宅公園にするにも、できるだけ自然を残さなあかんと言われてきた経過の土地だから、あそこなら困るでというふうな態度は明確にしていただきたい。これは要望しておきたいと思います。 以上です。 ○議長(野上清一君) ほかに質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑はこれにて終結いたします。 ○議長(野上清一君) お諮りいたします。 6議案については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。 これにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、6議案については委員会付託を省略することに決しました。 ○議長(野上清一君) これより討論に入ります。 水谷修君。 ◆(水谷修君) (登壇)議案第63号、議案第64号及び議案第80号に対する反対討論を行います。 反対の理由は、福祉、教育、暮らしに予算を使わず、120億円--今年度末見込みでありますが--にも及ぶため込みをし、不要不急の大型事業には巨費を投じ、かつ大企業の社会的責任を明確にした地域社会への貢献をさせていないからであります。 以下具体的に述べていきます。 マンモス校の放置、待機者100人という老人ホームの実態への対応の弱さなど福祉、教育には冷たい一方で、フラワーセンターには、ついこの間まで建設総額が80億円と言われていたにもかかわらず、100億円にもはね上がっています。巨額とも言える20億円も急にポーンと建設費がふえた、大型事業だから20億円ぐらいふえたってどうってことないやという感覚でいると、市民にとっては到底理解できないものであると言わなければなりません。 フラワーセンターの問題点の二つ目は、同建設用地は土砂流出防備保安林であった場所で、下流河川の断面が不足しているため、放流量が制限されており、本来は開発が抑制されなければならないにもかかわらず、公共事業による開発が率先してなされていることであります。 第3は、公園の配置が地域的に見れば極端に偏っており、公園不足地域にこそ公園建設が必要なのに、何ら手がつけられていないこと。 四つ目は、国有林は国民の財産であり、国有林及び自然林として本来保全されるべきと言われているのに、それを伐採して建設していることなど、とても容認できるものではありません。 温泉開発は、①計画行政というにはほど遠い全く突然の計画であること。②4年間で4,000万円も投じて調査しながら、市民及び議会には何らその結果、あるいは調査内容を報告していないこと。③開発の目的、温泉の使途、開発の場所が明らかにされていないこと。④総額予算の明示もないことなど、許しがたい非民主的計画と言えます。 大企業との用地交渉において、大企業の社会的責任や歴史的経過を考慮しない折衝がなされていることは許せません。また、大企業は地域社会にとっては、大規模な用地を擁していること、道路など社会資本の利用頻度が高いこと、多くの従業員をその周辺地域に抱えていること、周辺に関連下請けの中小業者を抱えていること、地域経済への影響が大きいこと、一方、法人税などでも優遇されており、地方自治体などへの負担が軽いことなどの特徴をもっています。したがって、地域社会に貢献する社会的責任が大企業にはあるわけであります。しかるに、京阪とは開発協力金を財源とした開発地域周辺道路整備事業として、開発の残地である土地を4メーター掛ける50メーターという利用不能な形状であるにもかかわらず、坪当たり67万円という高額で買収するものであります。 また、日産とは開地域福祉センター用地として827平米を1億8,800万円、坪当たり75万円を上限設定した用地交渉をしており、もともと戦時中、ただ同然で徴発した土地であり、また長年にわたる公民館用地として借地していた経過があり、本来なら借地権を存続するか、買い取るにしてもかなり安くするのが社会的常識であります。さらに周辺は日国の社宅だった地域であり、仮に今日の開発ルールによるならば、集会施設や社会資本整備を負担しなければならなかったわけであります。したがって、低廉な価格で買収するべき歴史的経過をもっているものなのに、一般的価格で用地交渉をすることは許されません。 ・・・・・・・・・・・・・・・、・・・・・・・・・・・・・・・、・・・・・・・・・・、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、・・・・・・・・・・・・・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、・・・・・・・・・・・・・・・・・・、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。(地方自治法第129条及び会議規則第80条の規定により削除) 次に国保会計ですが、この補正予算により、基金残高は今年度末で約3億3,000万円と見込まれています。宇治市は潤沢な財政を有しているにもかかわらず、国保会計剰余金は値下げ等、市民への還元をすることなく、ため込もうというもので、市民の理解と納得を得れるものではありません。 以上。  (久保田議員、「議長、議事進行」と呼び発言を求める) ○議長(野上清一君) 久保田勇君。 ◆(久保田勇君) ただいまの討論中、事実と食い違う部分がございます。議事録精査の上、きちっと整理をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。----------------------------------- ○議長(野上清一君) 暫時休憩いたします。  午後3時16分 休憩  午後4時20分 再開 ○議長(野上清一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。----------------------------------- ○議長(野上清一君) 先ほどの水谷議員の討論の中での発言について、発言を行いたい旨の申し出がありますので、これを許可いたします。水谷修君。 ◆(水谷修君) 私の先ほどの討論の中での発言中、木幡駅前駐輪場予算にかかる部分について陳謝し、取り消しをさせていただきたく思います。
    ○議長(野上清一君) お諮りいたします。 ただいまの発言取り消し申し出を許可することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、水谷修君からの発言取り消しの申し出を許可することに決しました。 ほかに討論はありませんか。 野口一美君。 ◆(野口一美君) (登壇)ただいま議題となっております議案第63号、64号、65号、66号、80号、81号の全議案に賛成するものでございますが、特に反対討論のありました議案第63号「平成4年度宇治市一般会計補正予算(第2号)」、議案第64号「平成4年度宇治市国民健康保険事業特別会計補正予算」、議案第80号「平成4年度宇治市一般会計補正予算(第3号)」の3議案に対し賛成の立場で討論をいたします。 議案第63号「平成4年度宇治市一般会計補正予算(第2号)」は、厳しい経済状況における景気対策は、今日市民の強く求めているところでございます。本補正予算は、国の景気対策の施策及び市民のニーズにこたえ、本市として積極的、かつ機動的な財政措置として提案されたものであり、その効果を期待するものであります。 懸案の京阪木幡駅前周辺の放置自転車の対策、この件は共産党からいろいろ指摘がございましたが、私は企業の協力に対し高く評価するものでございます。そのほか源氏物語散策の道路整備、開公民館の設計、ホームヘルプセンター運営の委託料、老人園芸ひろば、志津川地域のコミュニティプラントの調査費、一時保育の補助、双葉園の再整備、また週五日制に伴う育成学級の開設、植物公園の整備等々、補正予算の内容は景気対策、市民の福祉と懸案事項の解決等、どれをとりましても必要欠くことのできない予算であります。適切な補正措置として高く評価するところであります。 次に、議案第64号「平成4年度宇治市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)」は、国民健康保険事業の運営の安定と財政基盤の強化のための補正であり、国民健康保険事業への一般会計の繰り入れ等、十分な努力がうかがわれるところでございます。 次に、議案第80号「平成4年度宇治市一般会計補正予算(第3号)」は、国の総合経済対策に基づく補正、第2号に続く補正であります。仙郷山2号林道の整備、下居大久保線の整備、植物公園整備事業を初め、宇治中学校特別教室の大規模改修事業等に対する補正予算であり、これもまた景気対策、市民の強い要望にこたえる補正内容であります。 以上の理由により、3議案に対し賛成の討論とするものでございます。 ○議長(野上清一君) ほかに討論はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて討論を終結いたします。 ○議長(野上清一君) これより採決いたします。 採決は分割して行います。 最初に議案第63号、議案第64号及び議案第80号、以上3議案を一括して採決いたします。 3議案は原案のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。  (民社党議員団、無所属議員団、公明党議員団、社会党議員団及び自民党議員団起立) 起立多数であります。 よって、議案第63号、議案第64号及び議案第80号、以上3議案は原案のとおり可決されました。 次に議案第65号、議案第66号及び議案第81号、以上3議案を一括して採決いたします。 3議案は原案のとおり決するにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、議案第65号、議案第66号及び議案第81号、以上3議案は原案のとおり可決されました。----------------------------------- △日程第4 議案第67号及び議案第73号 ○議長(野上清一君) 次に日程第4、議案第67号及び議案第73号の2議案を一括して議題といたします。 ○議長(野上清一君) 委員長の報告を求めます。総務常任委員長 菅野多美子君。 △総務常任委員長報告 ◆総務常任委員長(菅野多美子君) (登壇)ただいま議題となりました日程第4、議案第67号及び議案第73号の2議案について、平成4年10月1日に本委員会が市当局から説明を受け、審査いたしました経過と結果についてご報告いたします。 最初に、議案第67号についてご報告いたします。 本議案は、消防表彰規程の一部改正に伴い、消防賞じゅつ金及び殉職者特別賞じゅつ金の金額を改正するため、所要の条例の一部改正について、議決を求められているものであります。 以下、質疑応答の概要をご報告いたします。 「賞じゅつ金及び殉職者特別賞じゅつ金の金額は全国一律か」とただされ、「全国一律である」という答弁がされました。 次に、「本市で賞じゅつ金mあるいは殉職者特別賞じゅつ金が授与された例はあるのか」とただされ、「授与された例はない」という答弁がされました。 次に、「本条例で障害者賞じゅつ金は、別表に定める障害の等級の区分ごとに功労の程度によって定める」とされているが、一方、「殉職者賞じゅつ金は功労の程度によって定めるとされており、殉職者賞じゅつ金については、別表のようなものはないのか」とただされ、「殉職者賞じゅつ金等の授与については、宇治市消防賞じゅつ金等審査委員会を設置し、そこで審議をしていただいている」という答弁がされました。 以上で質疑を終わり、討論はなく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議案第73号についてご報告いたします。 本議案は、淀川・木津川水防事務組合の組合事務所の位置及び水防を行う区域を変更するため、組合規約の一部改正について議決を求められているものであります。 本議案に対する質疑、討論はなく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(野上清一君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。  (「なし」と呼ぶ者あり) ほかに質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて質疑を終結いたします。 ○議長(野上清一君) これより討論に入ります。  (「なし」と呼ぶ者あり) ほかに討論はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて討論を終結いたします。 ○議長(野上清一君) これより議案第67号及び議案第73号の2議案を一括して採決いたします。 2議案に対する委員長の報告は原案のとおり可決すべきものであります。 2議案は委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、議案第67号及び議案第73号の2議案は原案のとおり可決されました。----------------------------------- △日程第5 議案第68号及び議案第69号 ○議長(野上清一君) 次に日程第5、議案第68号及び議案第69号の2議案を一括して議題といたします。 ○議長(野上清一君) 委員長の報告を求めます。市民環境常任委員長 堤武彦君。 △市民環境常任委員長報告 ◆市民環境常任委員長(堤武彦君) (登壇)ただいま議題となりました日程第5、議案第68号及び議案第69号の2議案について、平成4年10月2日に本委員会が市当局から説明を受け、審査いたしました経過と結果についてご報告いたします。 最初に、議案第68号についてご報告いたします。 本議案は、JR六地蔵駅前及びJR新田駅前自転車等駐車場を設置し、あわせてJR木幡駅前自転車等駐車場の地番を変更するため、議決を求められているものであります。 以下、質疑応答の概要をご報告いたします。 「新設する自転車等駐車場の管理運営をどこに委託するのか」とただされ、「JR六地蔵駅前についてはシルバー人材センターに、JR新田駅前については、交通安全対策協議会を通じて、高齢者事業団にそれぞれ委託する」という答弁がされました。 以上で質疑を終わり、討論はなく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議案第69号についてご報告いたします。 本議案は、東宇治コミュニティセンターを設置し、施設の使用料等を定めるため、議決を求められているものであります。 以下、質疑応答の概要をご報告いたします。 「使用料の積算根拠」についてただされ、「西小倉コミュニテイセンターの使用料の1時間当たりの平米単価が1円90銭となっており、それを基準として各部屋の面積、使用時間を乗じて算出している」という答弁がされました。 以上で質疑を終わり、討論はなく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(野上清一君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。  (「なし」と呼ぶ者あり) ほかに質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて質疑を終結いたします。 ○議長(野上清一君) これより討論に入ります。  (「なし」と呼ぶ者あり) ほかに討論はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて討論を終結いたします。 ○議長(野上清一君) これより議案第68号及び議案第69号の2議案を一括して採決いたします。 2議案に対する委員長の報告は原案のとおり可決すべきものであります。 2議案は委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、議案第68号及び議案第69号の2議案は原案のとおり可決されました。----------------------------------- △日程第6 議案第70号及び議案第74号から議案第76号まで ○議長(野上清一君) 次に日程6、議案第70号及び議案第74号から議案第76号までの4議案を一括して議題といたします。 ○議長(野上清一君) 委員長の報告を求めます。建設水道常任委員長 小山勝利君。 △建設水道常任委員長報告 ◆建設水道常任委員長(小山勝利君) (登壇)ただいま議題となりました日程第6、議案第70号及び議案第74号から議案第76号までの4議案について、平成4年10月1日に本委員会が市当局から説明を受け、審査いたしました経過と結果についてご報告いたします。 最初に、議案第70号についてご報告いたします。 本議案は、建設省の住宅新築資金等貸付要綱・要領の一部改正に伴い、所要の条例改正について議決を求められているものであります。 以下、質疑応答の概要をご報告いたします。 「国は一般施策への移行措置として今回要綱等を改正しており、一般施策に移行させるためには受け皿となる一般施策の充実が必要であるが、建設サイドとして検討はしているのか。あるいは将来も本制度を残し、一般の人も対象とするのか」とただされ、「時限立法である地対財特法がなくなった場合は一般施策に移行するので、どういう形で措置を講じるかについて、今後検討する必要がある。なお、建設省は本制度を同法がなくなったあとも一般施策として継続させる考えはもっていない」という答弁がされました。 なお、委員から、「同和問題は一日も早く解決する必要がある。地対財特法がなくなったあと、制度の改悪にならぬよう一般施策の充実に向けて関係部局等と協議されたい」という要望が出されましたので、申し添えておきます。 以上で質疑を終わり、討論はなく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議案第74号についてご報告いたします。 本議案は、宇治市植物公園の緑の館及び緑の休息所の建設工事委託に関する基本協定を住宅・都市整備公団と締結するため、議決を求められているものであります。 以下、質疑応答の概要をご報告いたします。 「住宅・都市整備公団へ委託する理由」についてただされ、「この種の公園の建設には、多岐の分野にわたる相当数の技術職員を必要とするので、市では確保が困難であるが、公団は多くの技術者を擁し、技術力もすぐれ、国営公園等を多く手がけた実績があるためである」という答弁がされました。 次に、「当初、当公園の総事業費は約80億円と聞いているが、最終的にはどれぐらいになるのか」とただされ、「用地費に約40億7,000万円、温室等の建設費に今後の物価上昇分を含め約60億円かかり、総事業費は約100億円となる見込みである」という答弁がされました。 次に、「緑の館に設けられる展示室の運営方法」についてただされ、「当公園の管理運営は公園公社に委託したいと考えており、今後、同公社と協議したい」という答弁がされました。 次に、「温室は何を特徴にするのか」とただされ、「温室内は熱帯雨林を想定し、花を中心にシダ類、高木類を約1万本程度植えたい。また、温室は府立植物園のような規模ではないので、植物公園に入園する際に、公園全体の入園料として徴収し、別途に温室の入室料を徴収しないようにしたい。なお、入園料はできるだけ安くしたいと考えている」という答弁がされました。 次に、「市民が緑の相談をする場合や研修室を利用する場合も入園料が必要なのか」とただされ、「入園料を設定するまでに精査したい」という答弁がされました。 次に、「例えば植物公園の一つの目玉として、希望する市民から夏場洋ランを有料で預かって管理し、花の咲く冬場に返すというような事業はできないものか」とただされ、「独自事業として実施できるかどうか公園公社と協議したいが、施設の問題もあり、今後の課題としたい」という答弁がされました。 次に、「温室と緑の館の建設単価は、普通の建物と比べ高いように思うが、その理由は何か。また、金額の妥当性についてどのような方法で確認しているのか」とただされ、「建設費には温室の熱源費や植栽費等が含まれており、それらに相当かかるので、普通の建物の単価とは合わない。建物本体は企業の事務所の1ランク上程度である。なお、植物公園は国の補助対象事業であり、建設費は国の基準単価で積算しているので、十分精査できている」という答弁がされました。 次に、「温室のグレード」についてただされ、「規模は小さいが、最新設備を備え、そこそこの温室である」という答弁がされました。 次に、「地元の業者の技術力向上を図るためにも、植栽等の工事を地元発注するよう公団へ要請されたい」とただされ、「公団に対し、できるだけ地元の業者に発注するよう申し入れており、建築工事も含め、ほとんどが地元業者に発注できるものと考えている」という答弁がされました。 なお、委員から、「緑の館の運営方法について、早期に示されたい」という要望が出されましたので、申し添えておきます。 以上で質疑を終わり、討論はなく、採決の結果、民社党委員、無所属委員、公明党委員及び社会党委員が起立し、起立多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議案第75号についてご報告いたします。 本議案は、仁良川の京阪電気鉄道軌道下横断部の河川改修工事委託に関する協定を京阪電気鉄道株式会社と締結するため、議決を求められているものであります。 以下、質疑応答の概要をご報告いたします。 「これで仁良川の改修はどの程度が完了するのか」とただされ、「今回、本工事とは別に取り合い工事として京阪の軌道下から下流約50メートル区間の改修を予定しているので、残りはその下流約100メートル区間となり、来年度以降に実施したい」という答弁がされました。 次に、「下流の支川には一部用悪水路化しているものがあるが、全体の改修計画に含まれているのか」とただされ、「支川についても今後複断面化等、河床の整備を来年度以降のできるだけ早い時期に実施したい」という答弁がされました。 以上で質疑を終わり、討論はなく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議案第76号についてご報告いたします。 本議案は、五ケ庄211号線外4路線について、地域の生活道路及び幹線道路として公共性が高く、市道として維持管理することが適当と認められるため、認定について議決を求められているものであります。 以下、質疑応答の概要をご報告いたします。 「五ケ庄212号線の先線部分も一般の通行が多いので、将来市道化すべきものと思うが、その見通しを聞きたい」とただされ、「不特定多数が通行しており、市道化が適当と考える。所有者である万福寺とも協議が必要であり、めどは言えないが、今回の認定に当たり、いままでのいきさつも整理できたので、順次進められると思う」という答弁がされました。 次に、「東宇治コミュニティセンターができることにより、先線の通行がさらにふえると思うが、所有者から条件等がつけられるおそれはないのか」とただされ、「今回の認定に当たり条件があったが、すべて解決済みである」という答弁がされました。 次に、「東宇治コミュニティセンターへの進入路は、五ケ庄212号線のみであるが、建築基準法等の関係上、問題はないのか」とただされ、「問題はないと判断している」という答弁がされました。 以上で質疑を終わり、討論はなく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(野上清一君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。  (「なし」と呼ぶ者あり) ほかに質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて質疑を終結いたします。 ○議長(野上清一君) これより討論に入ります。  (「なし」と呼ぶ者あり) ほかに討論はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて討論を終結いたします。 ○議長(野上清一君) これより採決いたします。 採決は分割して行います。 最初に、議案第74号を採決いたします。 本議案に対する委員長の報告は原案のとおり可決すべきものであります。 本議案は、委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。  (民社党議員団、無所属議員団、公明党議員団、社会党議員団及び自民党議員団起立) 起立多数であります。 よって、議案第74号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第70号、議案第75号及び議案第76号、以上3議案を一括して採決いたします。 3議案に対する委員長の報告は原案のとおり可決すべきものであります。 3議案は委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、議案第70号、議案第75号及び議案第76号、以上3議案は原案のとおり可決されました。----------------------------------- ○議長(野上清一君) 本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。----------------------------------- △日程第7 議案第71号、議案第72号、議案第77号から議案第79号まで、及び議会議案第2号 ○議長(野上清一君) 次に日程第7、議案第71号、議案第72号、議案第77号から議案第79号まで、及び議会議案第2号、以上6議案を一括して議題といたします。 ○議長(野上清一君) 委員長の報告を求めます。文教福祉常任委員長 久保田勇君。 △文教福祉常任委員長報告 ◆文教福祉常任委員長(久保田勇君) (登壇)ただいま議題となりました日程第7、議案第71号、議案第72号、議案第77号から議案第79号まで、及び議会議案第2号、以上6議案について、平成4年10月2日に本委員会が提案者から説明を受け、審査いたしました経過と結果についてご報告いたします。 最初に、議会議案第2号についてご報告いたします。 本議案は、昭和58年に制定された宇治市家庭奉仕員派遣手数料の徴収に関する条例を廃止し、家庭奉仕員派遣手数料を無料にしようとするものであります。その理由の第1は、家庭奉仕員の派遣には、障害の程度、日常生活を営む上での支障の程度、年齢等の制限があり、社会福祉諸制度の中でも直接的な生存権を保障し、最小限度の基本的人権を保障するための制度であるので、受益者負担としての手数料を徴収すべきではない。第2に、無料化の影響額は、本年度の予算ベースで年間100万3,000円で、財源的にも十分実現可能である。第3に、世界の先進国並みに、「福祉は公費負担」をできるところから実現し、あわせて地域福祉の増進を図るために無料化をすべきである。以上、憲法第25条の精神に基づき、条例廃止の議決が求められているものであります。 以下、質疑応答の概要をご報告いたします。 「多くの福祉施策の中で、今回なぜ家庭奉仕員派遣手数料だけを取り上げたのか」とただされ、「なぜこれだけかという論法で言えば、市長提案のガイドヘルパーのみ無料化にすることのほうが矛盾がある。無料化にしなければならない施策はほかにもあるが、今回は市長から提案がたまたまあったので、その時期にあわせて提出した」という答弁がされました。 次に、「他の施策を含め、総合的に見直すのではなく、市長提案がたまたまあったので提案するのは非常に短絡的で問題があるが、他の施策は放置するのか」とただされ、「決して放置しているのではなく、機会あるごとに諸制度の負担の軽減・無料化を提案してきた」という答弁がされました。 次に、「提案説明の中で、「福祉は公費負担」ということが言われているが、本市の福祉施策全般を無料化した場合、どれぐらいの財源が必要で、その財源はどのように確保するのか」とただされ、「国の臨調行革で福祉や地方への財源切り捨てが行われ、一方、地方でも福祉や教育が切り捨てられ、財源のため込みが行われた。本市においても今年度末で基金総額は約120億円になるが、その財源を使えばマンモス校の解消、老人・乳幼児医療費の無料化、国保料の値下げ等の施策が可能であると考えている」という答弁がされました。 次に、「将来的に世界の先進国並みに福祉サービスを実施するとすれば、高負担の問題が出てくるが、福祉先進国であるスウェーデンの租税負担率はどうなっているのか」とただされ、提案者から「スウェーデンの租税負担率は、資料を持ち合わせていないのでわからないが、「世界のお年寄り」という本によると、福祉国家型資本主義のスウェーデンの国民負担率は73.3%、給付率は43%となっている。重税だが見返りも十分で、税金にゴムひもをつけて返ってくると書かれている。世界の福祉のあり方は、福祉国家型や福祉市場型等いろいろあるので、日本の福祉の負担率とスウェーデンとを短絡的に比較することはできない」という答弁が、また市当局から、「北欧型福祉の租税負担率はおおむね70%ぐらいになっているが、日本では20数%であり、どちらがよいかという論評は差し控えたい。しかし、提案者は「福祉は公費負担」ということを言われているので、福祉国家型と受けとめる。そうなると、負担の問題は避けて通れないし、一市町村の問題ではなく、国全体の方向性の問題になってくるが、本市としては国の方針を受けて行政を進めていかなくてはならないと考えている」という答弁がされました。 次に、「非常に所得の多い人がホームヘルパーを必要とする場合、一定の負担は当然と考える。提案者は質疑の中で「税は所得に応じて負担するのが原則」と答えていたが、矛盾するのではないか。また、憲法第25条では、健康で文化的な生活を営む権利が明記されており、その具体的な施策として生活保護法があるが、同法の対象世帯については、今回の条例改正でも無料になっており、生存権の保障はされているのではないか」とただされ、「家庭奉仕員派遣制度は各自治体が独自に始めたものであるが、1982年に国の補助が削られるとともに、受益者負担が導入され、無料であったものが有料化された経過がある。有料化の制度は、財政的に豊かでない自治体でも、最低レベルの福祉サービスを保障するための制度で、本市のように財政に余裕のある場合は、地方自治法第2条の規定にある「住民の福祉の増進に努めるとともに」という立場を踏まえて、無料化にするという政策選択である。また、ガイドヘルパーはもともと有料であり、1988年に家庭奉仕員派遣手数料条例に組み入れられ、今回市長はその分のみ無料にしたが、他のものも無料にすることは何ら矛盾しない。ホームヘルパーの派遣事業は日常生活の世話をするというもので、生存権の保障というものにより近い事業である」という答弁がされました。 次に、「すべて受益者負担がよいとは考えないが、生存権の保障については、生活保護世帯等は配慮されており、確保されているのではないか。また、今回提案されている手数料が対象者の過大な負担になっているとは考えられないのではないか」とただされ、「所得のある人からは手数料を徴収すべきという考えなら、ガイドヘルパーを無料化するのは矛盾がある。今回の提案は、市長提案のガイドヘルパー無料化と精神は同じである。また、負担の程度でいうなら行政の負担の程度も考えてもらいたい。今回の提案を試算すれば、F階層の人で、1週間最大の6回で1回2時間の派遣をしてもらったとして、1回1,600円、1カ月3万数千円負担することになり、決して軽い負担ではない」という答弁がされました。 次に、「所得に応じて一定の負担という原則を取り外していくことか」とただされ、「基本的には所得に応じた税の負担は原則であると考えている。現時点の社会制度のもとで、施設の利用、福祉サービスの受益等についてどの程度負担をしていくのがよいのかについては、すべて社会福祉は無料にすべきと言っているのではなく、最低限度の福祉サービスについて無料にすべきと考えている」という答弁がされました。 次に、「最低限の保障をしなければならない層については無料になっていると思うが、そういった世帯についても負担が必要なのか」と市当局にただされ、「A階層、B階層については無料であり、C階層からF階層については、今回提案の額の負担能力はあると考えている」という答弁がされました。 なお、委員から、「多くの福祉施策の中で、全体を受益と負担の関係で見るのではなく、非常に部分的であり、一貫性もなく、市民向けの単なるポーズとしかうつらないふまじめな提案であり、まじめに審議する気になれない」、「北欧の福祉国家型は、相当な税負担になっており、重税のため労働意欲を失っていることが問題になっている。今後日本でも高齢者人口はふえ続けることを考えれば、短絡的に無料にすることは財政的に問題がある。行政は公平に施策を進めなければならないにもかかわらず、家庭奉仕員派遣手数料だけを無料にすれば、不公平、矛盾が生じてくる」という意見が出されておりましたことを申し添えておきます。 以上で質疑は終わり、討論では民社党委員から、「昭和58年に制定された宇治市家庭奉仕員派遣手数料の徴収に関する条例は、高齢化の進展など社会情勢の変化により、派遣を受けたくても無料であるがための所得制限により、家庭奉仕員の派遣が受けられないことの解消など、市民のニーズにこたえ、応分の負担をすることにより、制度が利用できるように改正されたものであり、しかも社会福祉、社会保障の観点から、生活保護世帯や所得税非課税世帯は無料派遣を堅持しながらも、ホームヘルパーの増員など事業の充実、強化が図られてきたものであり、憲法第25条の国民の権利を保障した制度と言えるものである。また、本事業にかかる経費が100万円程度であるから、財源的に無料化が可能などという提案理由は、行政施策の公平性の観点から、他の施策との均衡性、整合性を無視した場当たり的、短絡的な考えであり、無責任きわまりないものである。さらに、世界の先進国並みに福祉は公費負担で、何事も無料化することが福祉の増進になるとの提案理由については、公費とはだれの負担で成り立っている財源なのかという部分を置き去りにし、物事の一面だけを意図的にとらえたもので、世界の福祉先進国においては、租税、社会保険料等の国民負担率が日本の2倍を超える70数%程度にも達し、余りの税負担に勤労意欲が低下するなど、深刻な社会問題になっている事実に目をつぶった市民を欺く我田引水の詭弁としか言い得ないものである。我が国においては、高齢者の人口比率が23%を超え、生産年齢人口2.5人で1人の高齢者を支えなくてはならないと予測をされる、世界でも類を見ない超高齢化社会の到来を間近に控えた今日、財政的な見通しもなく、行政施策の公平性についても根底から否定する独善的な詭弁による提案は、まさに短絡的で長期展望のない無責任きわまりないものであると断定せざるを得ず、しかも市長選挙が目前に迫っているこの時期における提案は、明らかに政治的な意図をもった共産党の党利党略にほかならないと言わざるを得ないものである」という反対討論がされ、採決の結果、共産党委員が起立し、起立少数で否決すべきものと決しました。 次に、議案第71号についてご報告いたします。 本議案は、国のホームヘルプサービス事業の費用負担基準の改正に伴い、本市の家庭奉仕員派遣事業の費用負担基準の改正、及びガイドヘルパー派遣にかかる手数料徴収を適用除外とする改正を行うため、議決を求められているものであります。 以下、質疑応答の概要をご報告いたします。 「ガイドヘルパーの派遣手数料を無料にすることは賛成であるが、いろんな施策の中で、なぜこれだけを無料にするのか」とただされ、「①以前からA、B階層は無料であり、今回の改正でも無料にしている。②本市には該当者がいない。③府下ほとんどの市町村が無料である。以上の三つの理由から無料にすべきと判断した」という答弁がされました。 次に、「市の福祉施策の無料化に対する基準が明確ではない。できるところから無料化すべきではないのか」とただされ、「福祉施策については、府下どこの市町村にいても同じように恩恵が受けられるべきで、宇治市だけがどうこうするものではない」という答弁がされました。 次に、「ガイドヘルパーの派遣手数料を無料にした大きな理由の一つに、府下市町村の多くが無料であることが挙げられていたが、そのことは一つ一つの自治体がどういう立場に立って施策を進めるかによって、他の市町村に波及し、福祉の大きな前進を見るか示している。そういった観点から見れば、本市のように厚生省の言いなりになり、手数料を徴収することは後ろ向きに走ったという結果になっている。生存権の保障をするためには無料化するとともに、厚生省の言いなりになるのではなく、宇治市が独自に判断すべきと考えるがどうか」とただされ、「国の10カ年戦略に沿ってホームヘルパーをふやし、充実させている自治体は有料で行っており、ホームヘルパーをふやさず、現行のまま行っているところでは、無料化を続けている自治体もある。本市はホームヘルパーをふやし、一部受益者負担の中で枠の拡大を行っていきたいし、そのほうが福祉の充実につながると判断した」という答弁がされました。 次に、「今回の改正で利用者はどの程度の負担増になるのか」とただされ、「市の収入の額は今年度約20万円の増収になると見ている」という答弁がされました。 次に、「利用枠の拡大のため厚生省の指導でホームヘルパーの派遣は有料にするのなら、ガイドヘルパーについても同じ指導があるにもかかわらず、無料にしているのは施策の選択をしているのであるから、両方を無料化にすることは可能である。全国的に見ても、値上げをしていないところと、厚生省の言いなりになっているところがあるが、ガイドヘルパーのみ無料にし、他は値上げの選択をした理由は何か」とただされ、「ホームヘルパーの数をふやし、充実しているところは厚生省基準で実施しているが、人員をふやさず無料にしているところもある。府下10市の状況を見ても、積極的にやっていこうとしているところはすべて条例改正の予定である」という答弁がされました。 次に、「派遣世帯の階層区分の標準所得はどれくらいか」とただされ、「B階層は非課税、C階層は318万円、D階層は347万円、E階層は416万4,000円、F階層は500万円である」という答弁がされました。 なお、委員から、「本市は京都府南部の中核都市であり、福祉施策についても、他の市町村の先進的な立場に立ち、無料化を進めていくべきである」、「派遣対象がA、B階層に限定されていたものを、所得制限をなくして枠を広げ有料化するのではなく、所得制限の枠のみを外すことが福祉施策の進め方である」、「派遣手数料の根拠となる階層別の標準所得も決して高いものになっておらず、ましてや、値上げによる今年度の増収分が約20万円で、すべての階層を無料にしても本市の財政力から見れば、微々たる額であるので、厚生省の基準に合わせるのではなく、無料にするか、もしくは値上げをすべきではない」という意見が出されておりましたことを申し添えておきます。 以上で質疑は終わり、討論はなく、採決の結果、民社党委員、公明党委員、社会党委員及び自民党委員が起立し、起立多数により、原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議案第72号についてご報告いたします。 本議案は、東宇治コミュニテイセンターに東宇治図書館を開館するに当たり、条例の一部改正をするため、議決を求められているものであります。 以下、質疑応答の概要をご報告いたします。 「西小倉コミュニテイセンター内に建設予定の図書分館の今後の計画はどうなっているのか」とただされ、「西宇治地域の図書分館を西小倉コミュニティセンター内に建設することは、議会でも明らかにしているが、建設場所を同センターの浄化槽跡地と考えており、同地域の公共下水道の供用開始が平成6年以降であり、建設時期は未定である」という答弁がされました。 次に、「蔵書は当初2万冊でスタートし、最終的には何万冊ぐらいを持つことになるのか」とただされ、「収容冊数は3万冊であるが、貸し出しをかなりするので、4万冊から最高4万5,000冊まで蔵書は持つことが可能である」という答弁がされました。 以上で質疑は終わり、討論はなく、採決の結果、全会一致で可決すべきものと決しました。 次に、議案第77号から議案第79号までの3議案について一括してご報告いたします。 3議案は、いずれも(仮称)生涯学習センターの建設事業の契約案件で、議案第77号は建築主体工事を株式会社大春工業と、議案第78号は電気設備工事を富士電気工業株式会社と、議案第79号は機械設備工事をユニチカ株式会社エンジニアリング事業本部京都営業所と、それぞれ工事請負契約を締結するため議決を求められているものであります。 以下、質疑応答の概要をご報告いたします。 「駐車場」についてただされ、「専用駐車場の設置は考えていないが、市役所周辺のシビックゾーン全体の中で対応したい」という答弁がされました。 次に、「市民に一般供用するのはどの部分か」とただされ、「1階に設置する多目的ホール、研修室は供用したいが、その他の研修室、相談室は学校教育を中心にした研究・相談機能に充てていきたいと考えているが、詳細については今後十分検討していきたい」という答弁がされました。 次に、「部屋の名前で教育工学室、環境教育室は何をするのか」とただされ、「教育工学室はコンピューター教育や英会話教育のための部屋であり、環境教育室は調理、木工、陶芸等の創作を通じて環境を意識啓発するための部屋である」という答弁がされました。 次に、「屋根を円形のものにすると、グレード的に高くなるが、今回、円形のものを採用するに当たり、市教委はどういうかかわり方をしたのか」とただされ、「設計については、市教委と業者が協議をする中で最終的に決定した」という答弁がされました。 次に、「市教委の組織機構はどのようになるのか」とただされ、「基本的には平盛小学校にある教育研究所がそのまま移るとともに、相談機能をセンターに集中する。他の行政にかかわる組織は現状のままでいきたい」という答弁がされました。 次に、「多目的ホールと研修室が隣合わせであるので、十分な防音対策が必要であるが大丈夫か」とただされ、「防音対策については十分配慮した施工を考えている」という答弁がされました。 次に、「部屋の名前が難しすぎるので、もっと簡単でわかりやすいものにすべきではないか」とただされ、「名前については仮称であるので、条例等制定の過程の中で再度検討したい」という答弁がされました。 次に、「今回の契約は主体工事関係だけであるが、備品等を含めて最終的な予算は幾らぐらいになるのか」とただされ、「解体工事は別で、約14億円である」という答弁がされました。 以上で質疑は終わり、討論はなく、採決の結果、3議案とも全会一致で可決すべきものと決しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(野上清一君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。  (「なし」と呼ぶ者あり) ほかに質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて質疑を終結いたします。 ○議長(野上清一君) これより討論に入ります。 向野憲一君。 ◆(向野憲一君) (登壇)ただいま議題となっております議案第71号「宇治市家庭奉仕員派遣手数料の徴収に関する条例の一部を改正する条例を制定するについて」の反対討論を行います。 もともと家庭奉仕員の派遣には、障害の程度、日常生活を営む上での支障の程度、年齢等の制限があり、社会福祉諸制度の中でも極めて直接的に生存権を保障する、まさに憲法第25条の精神に沿った事業であります。 私ども議員団としては、こうした機会にガイドヘルパーの無料化とあわせ、家庭奉仕員派遣手数料の徴収に関する条例そのものを廃止するよう提案したものもそのためであります。当局は「影響は余りない」旨の説明でしたが、例えば標準世帯の所得が350万円を超えるGランクで見ると、派遣時間3時間、週3回の年間派遣料は37万1,520円となり、改正前との差額は実に9万円を超える負担となります。 また、高齢化社会が言われる中で、特に在宅福祉の問題は最重要課題となっています。家庭奉仕員派遣手数料の当初予算は約100万円であり、宇治市の財政力からすれば微々たるものであります。また、ガイドヘルパーの無料化については、私どもとして再三要求してきたことからも当然であります。家庭奉仕員派遣手数料の徴収有無がガイドヘルパーと同じように、当局の裁量で可能であるにもかかわらず、逆に値上げに踏み切ろうとする市長の姿勢は、市民の声に耳をかさない、中央言いなりのまさに冷たい市政としか言いようがありません。 私ども日本共産党議員団は、こうした市民の願いや要求を基礎として実現可能なものから機会あるごとに施策の軽減、無料化を求めてまいりました。決して思いつきや政治的意図ではありません。 以上のような観点から、議案第71号に反対の態度を表明し、反対討論といたします。 ○議長(野上清一君) 吉田明君。 ◆(吉田明君) (登壇)ただいま議題となっております議案第71号に対する賛成の立場で討論をさせていただきます。 21世紀初頭には4人に1人という世界のどの国も経験したことのない超高齢化社会を迎える中で、国、都道府県、市町村それぞれが高齢化対策に真剣に取り組まれているのが現状でございます。社会経済情勢の変化や価値観の変化、ライフサイクル、ライフスタイルの変化や少子化傾向を踏まえて、これからの高齢化対策は進めていかなくてはなりません。国においては老人福祉法など、関係法令8法の改正やゴールドプランが出され、地方自治体も国の方向を受けて施策を進めるとともに、新しい社会システムの再構築に取り組まれております。 こうした中で、今回ガイドヘルパーの派遣については、平成元年条例改正以前のシステムに戻し、家庭奉仕員の派遣に対して所得階層に応じた自己負担額の改正は時宜を得たものであると思います。昭和58年条例制定以前は、低所得者しか家庭奉仕員の利用ができなかったものが、所得階層に応じた自己負担額を出すことによって、家庭奉仕員の派遣が受けられるようになったことは、市民サービスの大きな前進であります。昭和58年以降、家庭奉仕員の増員が図られてきており、またホームヘルプセンターの設置により、登録家庭奉仕員の配置により、市民は家庭奉仕員の利用がしやすくなってきております。今後さらに在宅3本柱の一つとして、家庭奉仕員の増員が必要な中で、家庭奉仕員の待遇改善なども含め、家庭奉仕員の確保や市民サービスの向上を図る上からも、国の方向に沿った今回の改正は必要なものであり、本議案は妥当なものであり、賛成するものであります。 以上で終わります。 ○議長(野上清一君) ほかに討論はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて討論を終結いたします。 ○議長(野上清一君) これより採決いたします。 採決は分割して行います。 最初に、議会議案第2号を採決いたします。 本議案に対する委員長の報告は否決すべきものであります。 本議案は原案のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。  (共産党議員団起立) 起立少数であります。 よって、議会議案第2号は否決されました。 次に、議案第71号を採決いたします。 本議案に対する委員長の報告は原案のとおり可決すべきものであります。 本議案は委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。  (民社党議員団、無所属議員団、公明党議員団、社会党議員団及び自民党議員団起立) 起立多数であります。 よって、議案第71号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第72号及び議案第77号から議案第79号までの4議案を一括して採決いたします。 4議案に対する委員長の報告は原案のとおり可決すべきものであります。 4議案は委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、議案第72号及び議案第77号から議案第79号までの4議案は原案のとおり可決されました。----------------------------------- △日程第8 議案第82号から議案第91号まで ○議長(野上清一君) 次に日程第8、議案第82号から議案第91号までの10議案を一括して議題といたします。 ○議長(野上清一君) 提案理由の説明を求めます。池本市長。 ◎市長(池本正夫君) (登壇)ただいま議題となりました議案第82号から議案第91号までの10議案につきまして、ご説明を申し上げます。 本10議案につきましては、平成3年度宇治市一般会計歳入歳出決算を初め、本市各会計決算の認定を求めるものでございます。 決算にかかる詳細説明につきましては、収入役並びに水道事業管理者からいたさせまするが、よろしくご審議を賜り、ご認定をいただきまするようお願いを申し上げます。 以上。 ○議長(野上清一君) 北條収入役。 ◎収入役(北條吉郎君) (登壇)ただいま提案理由の説明がありました議案第82号「平成3年度宇治市一般会計」及び議案第83号から第90号までの8特別会計の歳入歳出決算に関する概要につきまして、歳入歳出決算書に基づき会計ごとに順次ご説明を申し上げます。 最初に一般会計についてご説明申し上げます。決算書2ページから7ページ、歳入でございます。 歳入合計におきましては、予算総額445億6,266万3,651円に対しまして、収入総額459億5,103万1,513円でございます。不納欠損額4,192万582円、未収額6億6,352万5,442円となっております。 次に、8ページから13ページ、歳出でございます。 歳出におきましては、予算総額445億6,266万3,651円に対しまして、支出総額432億7,143万4,234円であります。翌年度繰越額が8億2,903万6,000円、不用額4億6,219万3,417円となっております。したがいまして、歳入歳出差し引き残額は26億7,959万7,279円となりましたが、継続費逓次繰越額4,140万6,000円、繰越明許費繰越額7億5,864万5,000円、事故繰越額1,573万5,000円を差し引きいたしますと、翌年度繰越額は18億6,381万1,279円となりました。 続きまして議案第83号「交通災害共済事業特別会計」についてご説明申し上げます。306ページでございます。 まず歳入におきましては、予算総額4,466万1,000円に対しまして、収入総額4,364万4,127円となっております。不納欠損額及び未収額はゼロであります。 次に、308ページの歳出におきましては、予算総額4,466万1,000円に対しまして、支出総額4,364万4,127円でございます。101万6,873円が不用額となっております。歳入歳出差し引き残額はゼロであります。 次に、議案第84号「国民健康保険事業特別会計」についてご説明申し上げます。322ページから325ページでございます。 まず歳入におきましては、予算総額69億1,256万8,000円に対しまして、収入総額68億4,497万3,071円となっております。不納欠損額5,300万1,842円、未収額3億2,315万7,905円でございます。 次に、326ページから329ページ、歳出におきましては、予算総額69億1,256万8,000円に対しまして、支出総額65億7,306万8,386円となっております。不用額3億3,949万9,614円で、歳入歳出差し引き残額は2億7,190万4,685円となっております。 次に、議案第85号「公共下水道事業特別会計」につきましてご説明申し上げます。 378ページの歳入におきまして、予算総額44億3,024万8,000円に対しまして、収入総額44億323万1,431円となっております。不納欠損額14万8,985円、未収額6,711万3,720円でございます。 次に380ページ、歳出でありますが、予算総額44億3,024万8,000円に対しまして、支出総額44億323万1,431円でございます。不用額2,701万6,569円となっております。歳入歳出差し引き残額はゼロであります。 次に、議案第86号「住宅新築資金等貸付事業特別会計」につきましてご説明申し上げます。 406ページ、歳入でございます。予算総額4,059万円に対しまして、収入総額3,218万8,166円となっております。未収額5,643万670円であります。 次に408ページ、歳出におきましては、予算総額4,059万円に対しまして、支出総額3,218万8,166円でございます。不用額840万1,834円で、歳入歳出差し引き残額はゼロであります。 次に、議案第87号「老人保健事業特別会計」につきましてご説明申し上げます。 424ページ、歳入でございます。予算総額92億6,525万5,000円に対しまして、収入総額86億7,223万2,403円となっております。未収額はゼロであります。 次に426ページ、歳出におきましては、予算総額92億6,525万5,000円に対しまして、支出総額85億6,929万6,830円でございます。不用額6億9,595万8,170円となっております。歳入歳出差し引き残額は1億293万5,573円であります。 次に、議案第88号「簡易水道事業特別会計」についてご説明申し上げます。 444ページ、歳入でございます。予算総額2,076万5,000円に対しまして、収入総額1,902万2,626円であります。未収額は12万円となっております。 次に446ページ、歳出におきましては、予算総額2,076万5,000円に対しまして、支出総額1,902万2,626円でございます。不用額は174万2,374円で、歳入歳出差し引き残額はゼロであります。 次に、議案第89号「火災共済事業特別会計」についてご説明申し上げます。 460ページ、歳入でございます。予算総額1,961万5,000円に対しまして、収入総額1,831万7,684円となっております。未収額はゼロであります。 次に462ページ、歳出におきましては、予算総額1,961万5,000円に対しまして、支出総額1,504万7,122円となっております。不用額456万7,878円であります。歳入歳出差し引き残額は327万562円であります。 最後に、議案第90号「墓地公園事業特別会計」についてご説明申し上げます。 476ページ、歳入でございます。予算総額2億5,300万円に対しまして、収入総額2億5,142万9,455円となっております。未収額はゼロであります。 次に478ページ、歳出におきましては、予算総額2億5,300万円に対しまして、支出総額2億5,142万9,455円となっております。不用額157万545円であります。歳入歳出差し引き残額はゼロであります。 以上、一般会計並びに特別会計の歳入歳出決算についてご説明を申し上げましたが、各会計の実質収支につきまして申し上げますと、一般会計におきましては18億6,381万1,279円、国民健康保険事業特別会計2億7,190万4,685円、老人保健事業特別会計1億293万5,573円、火災共済事業特別会計327万562円の黒字となっております。他の会計はそれぞれ収支ゼロでございます。 以上、平成3年度一般会計及び各特別会計の決算についてご説明を申し上げました。何とぞよろしくご審議の上、ご認定賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(野上清一君) 向井水道事業管理者。 ◎水道事業管理者(向井祥夫君) (登壇)ただいま提案理由の説明がございました議案第91号「平成3年度宇治市水道事業会計決算の概要」につきましてご説明を申し上げます。 決算書の1ページ及び2ページの収益的収入及び支出におきまして、水道事業収益は消費税込みで30億187万3,583円で、前年度に比べ2億4,644万910円、8.9%の増加となりました。これに対し、水道事業費用は税込みで29億3,181万213円となり、前年度に比べまして3億765万2,296円、11.7%の増加となりました。その結果、収益と費用の差し引きは7,006万3,370円となりますが、損益計算は税抜きで処理することとなっているため、5ページ及び6ページの損益計算書のとおり、当年度純利益は5,938万371円となり、前年度末繰越利益剰余金6億6,389万203円を合わせますと、未処分利益剰余金は7億2,327万574円となりました。 なお、この未処分利益剰余金の中から企業債償還金の財源といたしまして、減債積立金に5,000万円を積み立てするものでございます。 続きまして、決算書の3ページ及び4ページの資本的収支につきましては、収入額1億8,908万420円、支出額6億5,885万1,070円で、差し引き不足額4億6,977万650円は、当年度分消費税資本的収支調整額954万3,793円、及び過年度分損益勘定留保資金4億6,022万6,857円で補填をいたしました。 なお、継続費逓次繰越1億6,481万5,232円、建設改良費繰越463万880円の合計1億6,944万6,112円は翌年度へ繰り越しをいたしました。 以上、よろしくご審議を賜り、ご認定いただきますようお願いを申し上げます。 ○議長(野上清一君) これより質疑に入ります。  (「なし」と呼ぶ者あり) ほかに質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて質疑を終結いたします。 ○議長(野上清一君) お諮りいたします。 10議案については、14人の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、閉会中も継続して審査することにいたしたいと思います。 これにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、10議案については14人の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、閉会中も継続して審査することに決しました。 ○議長(野上清一君) お諮りいたします。 ただいま設置されました決算特別委員会の委員については、委員会条例第5条第1項の規定により、議長において、地上一男君、山本正君、小牧直人君、宮城日出年君、前窪義由紀君、水谷修君、福井光雄君、秋月賢治君、庄司洋君、川島恵美子君、浅井厚徳君、池内光宏君、小山勝利君、村田正治君、以上14人の諸君を指名いたしたいと思います。 これにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、ただいま指名いたしました14人の諸君を決算特別委員に選任することに決しました。----------------------------------- △日程第9 意見書案第14号から意見書案第21号まで ○議長(野上清一君) 次に日程第9、意見書案第14号から意見書案第21号までの8意見書案を一括して議題といたします。 ○議長(野上清一君) お諮りいたします。 8意見書案については、会議規則第37条第2項の規定により、提案理由の説明を省略いたしたいと思います。 これにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、8意見書案については提案理由の説明を省略することに決しました。 ○議長(野上清一君) これより質疑に入ります。  (「なし」と呼ぶ者あり) ほかに質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて質疑を終結いたします。 ○議長(野上清一君) お諮りいたします。 8意見書案については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。 これにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、8意見書案については委員会付託を省略することに決しました。 ○議長(野上清一君) これより討論に入ります。  (「なし」と呼ぶ者あり) ほかに討論はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて討論を終結いたします。 ○議長(野上清一君) これより採決いたします。 採決は分割して行います。 最初に、意見書案第14号を採決いたします。 本意見書案は、原案のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。  (社会党議員団起立) 起立少数であります。 よって、意見書案第14号は否決されました。 次に、意見書案第15号及び意見書案第16号の2意見書案を一括して採決いたします。 2意見書案は、原案のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。  (共産党議員団起立) 起立少数であります。 よって、意見書案第15号及び意見書案第16号の2意見書案は否決されました。 次に、意見書案第17号及び意見書案第18号の2意見書案を一括して採決いたします。 2意見書案は、原案のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。  (民社党議員団、無所属議員団、公明党議員団、社会党議員団及び自民党議員団起立) 起立多数であります。 よって、意見書案第17号及び意見書案第18号の2意見書案は原案のとおり可決されました。 次に、意見書案第19号から意見書案第21号までの3意見書案を一括して採決いたします。 3意見書案は、原案のとおり決するにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、意見書案第19号から意見書案第21号までの3意見書案は原案のとおり可決されました。 意見書第17号から意見書第21号までの5意見書の取り扱いは、議長にご一任願います。----------------------------------- △日程第10 決議案第2号 ○議長(野上清一君) 次に日程第10、決議案第2号を議題といたします。 ○議長(野上清一君) お諮りいたします。 本決議案については、会議規則第37条第2項の規定により、提案理由の説明を省略いたしたいと思います。 これにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、本決議案については提案理由の説明を省略することに決しました。 ○議長(野上清一君) これより質疑に入ります。  (「なし」と呼ぶ者あり) ほかに質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて質疑を終結いたします。 ○議長(野上清一君) お諮りいたします。 本決議案については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。 これにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、本決議案については委員会付託を省略することに決しました。 ○議長(野上清一君) これより討論に入ります。  (「なし」と呼ぶ者あり) ほかに討論はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて討論を終結いたします。 ○議長(野上清一君) これより決議案第2号を採決いたします。 本決議案は、原案のとおり決するにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、決議案第2号は原案のとおり可決されました。 本決議の取り扱いは、議長にご一任願います。----------------------------------- ○議長(野上清一君) 暫時休憩いたします。  午後5時34分 休憩  (休憩中に決算特別委員会を開催、正副委員長の互選等を行う)  午後6時10分 再開 ○議長(野上清一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。----------------------------------- △日程第11 請願第4-13号 ○議長(野上清一君) 次に日程第11、請願第4-13号を議題といたします。 ○議長(野上清一君) 委員長の報告を求めます。総務常任委員長 菅野多美子君。 △総務常任委員長報告 ◆総務常任委員長(菅野多美子君) (登壇)ただいま議題となりました日程第11、請願第4-13号について、平成4年10月1日に本委員会が審査いたしました経過と結果についてご報告いたします。 本請願は、PKO法の発動阻止・自衛隊の海外派兵に反対する宇城久連絡会団体代表宇治城陽久御山地区労働組合協議会議長北村勝氏から提出されたものでありまして、その趣旨は「PKO協力法が多くの国民の反対の声を無視して強行可決されたが、そもそも自衛隊そのものが憲法第9条に反し、今回の国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)への自衛隊参加は違憲である。さらにカンボジアの実情は、PKO協力法に照らしてもUNTACへの自衛隊参加は違法である。宇治市民でもある自衛隊員が憲法に反し、PKO協力法にすら反して、危険を伴うカンボジアに送られようとしている今、政府に対しUNTACへの自衛隊参加を中止するよう意見書を提出されたい」というものであります。 本件に関し、市当局からは特に意見はありませんでした。 質疑、討論はなく、採決の結果、共産党委員及び社会党委員が起立し、起立少数により不採択すべきものと決しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(野上清一君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。  (「なし」と呼ぶ者あり) ほかに質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて質疑を終結いたします。 ○議長(野上清一君) これより討論に入ります。  (「なし」と呼ぶ者あり) ほかに討論はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて討論を終結いたします。 ○議長(野上清一君) これより請願第4-13号を採決いたします。 本請願に対する委員長の報告は不採択すべきものであります。 本請願を採択するに賛成の諸君の起立を求めます。  (共産党議員団、社会党議員団起立) 起立少数であります。 よって、請願第4-13号は不採択されました。----------------------------------- △日程第12 請願第4-7号 ○議長(野上清一君) 次に日程第12、請願第4-7号を議題といたします。 ○議長(野上清一君) 委員長の報告を求めます。市民環境常任委員長 堤武彦君。 △市民環境常任委員長報告 ◆市民環境常任委員長(堤武彦君) (登壇)ただいま議題となりました日程第12、請願第4-7号について、平成4年6月20日、同年7月3日及び同年10月2日に本委員会が実地調査を行い、審査いたしました経過と結果についてご報告いたします。 本請願は、宇治市北の玄関口まちづくり推進協議会会長山田光三氏外5人から提出されたものであり、その趣旨は「本市の北の玄関口として六地蔵地域のまちづくりを進めるため、次の事項を実現されたい。(1) 町並交差点において市道町並徳永線及び府道京都宇治線を拡幅し、右折レーン等を設置すること。(2) 町並交差点付近に終着駅となるバスターミナルを設置し、札ノ辻、一丁目のバスの混雑を緩和すること。(3) 今後つくられる商業集積地域を近隣商業地域に用途地域を変更すること。(4) RDC(平和堂)、イトーヨーカ堂及び地元商業者の三者が協力して、地域が一体開発されるよう行政が積極的に仲介すること。(5) 京都市の地下鉄東西線が六地蔵地域に延長されるよう、京都市と積極的に協議すること」というものであります。 本件に関しては、市当局から「(1) 市道町並徳永線の拡幅については、町並交差点からJRのガード下までを暫定幅員12メートルで木幡側に拡幅する計画をもっており、一部用地買収を完了している。引き続き用地買収に努力していく。また、交差点における府道京都宇治線の拡幅については、東南側は用地買収を完了しており、隅切りできる見通しがついた。早期に1車線(右折レーン)増設するよう、府と協力して用地買収に取り組んでいく。(2) 将来は駅前広場を設置し、その中でバス、タクシーの発着機能を確保しなければならない。バスターミナルの設置については、地下鉄東西線の延伸先を踏まえ、財政負担、京阪六地蔵駅を含めたバス路線の整備、京都市へ抜ける道路の新設等に関して総合的に検討していく。(3) 用途地域の見直しは、京都府の基本方針に基づき決定される。大久保、小倉地域等他の拠点地域と同様、まちづくり計画に基づき、道路等の公共施設の整備とあわせて面整備が進められる場合は、それに整合した用途地域への変更は可能である。今後まちづくりの進行を見て、上位機関と協議・調整していく。(4) 商業問題は商業者間で解決を図るのが原則であり、今後ともそれを基本に対応していく。また、商業近代化計画の実現については、商工会議所を中心として組織された商業近代化推進協議会を窓口として協議・調整していく。(5) 地下鉄東西線の六地蔵地域への延伸については、今後、京都市、京都府と具体的に協議していく」という意見が出されております。 質疑の中で各委員から、「新駅の設置、商業機能の集積等、まちの変化の実態にあわせて用途地域を変更すべきである」、「六地蔵公会堂等の活用したバスターミナルの設置を具体的に検討する時期にきている」、「イトーヨーカ堂の用地と地元商店街の間の旧奈良町池横の水路が地域の一体開発にとってネックとなるので、暗渠化、つけかえ等について検討されたい」という意見、要望が出されました。 なお、質疑が一定区切りがついた段階で、委員長から「行政側から「商業者間の問題については、行政が仲介しないのが原則である。また、道路拡幅、用途地域の変更、バスターミナルの設置等については、今後のまちづくりの中で検討されるので、早期実現は困難である」という見解が示されている状況の中で、請願の取り扱いについて代表紹介議員と話し合いをしたが、同議員から「行政による仲介が困難なことは十分認識している。仮に請願が採択されても、それを理由に行政側に仲介を強く求める考えはない。また、その他の問題についても、早期実現が困難なことは理解しており、将来のまちづくりの中で考慮してほしい」という考え方が示された」という報告がされ、それを踏まえ、委員から「個々の請願項目について具体的に論議すると、現時点で結論の得られないものがあるが、請願者の意をくんで、北の玄関口のまちづくりを進めるという大きな観点に立って請願を採択すべきである」という意見が出されました。 以上で、質疑を終わり、討論はなく、採決の結果、全会一致で採択すべきものと決しました。 なお、議会で採択の上は、市長に送付し、処理の経過と結果の報告を求めることを適当と認めます。 以上で報告を終わります。 ○議長(野上清一君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。  (「なし」と呼ぶ者あり) ほかに質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて質疑を終結いたします。 ○議長(野上清一君) これより討論に入ります。  (「なし」と呼ぶ者あり) ほかに討論はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて討論を終結いたします。 ○議長(野上清一君) これより請願第4-7号を採決いたします。 本請願に対する委員長の報告は採択すべきものであります。 本請願は委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、請願第4-7号は採択されました。 本請願は市長に送付し、処理の経過及び結果の報告を請求いたしておきます。----------------------------------- △日程第13 請願第4-9号、請願第4-14号及び請願第4-15号 ○議長(野上清一君) 次に日程第13、請願第4-9号、請願第4-14号及び請願第4-15号、以上3請願を一括して議題といたします。 ○議長(野上清一君) 委員長の報告を求めます。建設水道常任委員長 小山勝利君。 △建設水道常任委員長報告 ◆建設水道常任委員長(小山勝利君) (登壇)ただいま議題となりました日程第13、請願第4-9号、請願第4-14号及び請願第4-15号、以上3請願について、平成4年10月1日に本委員会が審査いたしました経過と結果についてご報告いたします。 最初に、請願第4-9号についてご報告いたします。 本請願は、宇治市槇島町東地区連合町内会会長高田政雄氏から提出されたものでありまして、その趣旨は、「都市計画道路宇治槇島線の事業認可済み区間、天神台、蔭山間を早急に着工の上、完成させるとともに、引き続き蔭山・十一外線間の事業認可を受け、全線開通を図られたい」というものであります。 本件に関しては、市当局から、「本路線の事業認可済み区間の米坂団地接続部から府道宇治小倉停車場線までについては、測量、地質調査及び予備設計がすでに完了し、現在、JR奈良線をまたぐ高架部分の縦断勾配について、建設省、京都府及びJRと協議中であり、決着後早急に詳細設計にかかりたい。また、府道宇治小倉停車場線から市道十一外線までの区間については、認可済みの区間の事業進捗を図る中で事業化に向けて取り組みたい」という意見が出されております。 質疑の中で、委員から、「槇島地域は今後生産緑地法の絡みで開発が進むことが予測されるが、開発が進んだあとで都市計画決定しても実行が困難となるので、宇治槇島線の十一外線以北や他の路線の都市計画決定に当たっては、時期を逸しないようにされたい」、「縦断勾配の協議は遅々として進んでいないので、建設省、京都府及びJRに対し、早期決着を強く要請されたい」という要望が出されました。 本請願に対する討論はなく、採決の結果、全会一致で採択すべきものと決しました。 次に、請願第4-14号についてご報告いたします。 本請願は、京都府道路協会会長木田喜治氏外3団体から提出されたものでありまして、その趣旨は、「道路は豊かさとゆとりを実感できる生活大国の実現を図る上で、最も重要な役割を果たす施設である。しかし、道路予算の現状は整備の推進を図るためには極めて不十分であり、とりわけ京都府は南北に細長い地理的条件から、道路への依存度が高いにもかかわらず、整備が著しく立ちおくれている。ついては、次の措置を講ずるよう政府に対し意見書を提出されたい。1.第11次道路整備5カ年計画の総投資規模を76兆円確保すること。2.道路特定財源である揮発油税、自動車重量税等の暫定税率を、平成5年度以降継続するとともに、一般財源を大幅投入する等、道路整備財源の充実を図ること。3.自動車重量税を含む特定財源は、全額道路財源に充当すること。4.地方公共団体の道路整備財源の充実強化を図ること」というものであります。 本件に関しては、市当局から、「本市も当該請願団体に加盟しており、そこを通じて国へ要望活動も行い、道路事業促進に努力している」という意見が出されております。 本請願に対する質疑はなく、討論では共産党委員から、「1.本請願の内容は、これまでの10次にわたる道路整備計画の踏襲である。これまでの同計画は、高速道路等の大型道路中心で、生活関連地方道の整備が遅れているという問題点があるので、地方道を中心にした政策に転換すべきである。2.道路特定財源制度は、自動車がふえて揮発油税等がふえなければならないという矛盾した制度であり、道路がふえて自動車がふえ、また道路がふえるという悪循環の仕組みである。したがって、一般財源化して、その財源を確保し道路整備を図ることが必要である。以上の理由により本請願に反対する」という反対討論がされました。 採決の結果、民社党委員、無所属委員、公明党委員及び社会党委員が起立し、起立多数で採択すべきものと決しました。 次に、請願第4-15号についてご報告いたします。 本請願は、京都府砂防協会会長丹波町長山・高明氏から提出されたものでありまして、その趣旨は「急傾斜地崩壊対策事業は、安全で豊かな地域づくりをするため、最も優先的に実施すべき事業であり、緊急かつ計画的に整備することが極めて重要である。府内の山地においては、急峻かつ脆弱な地形・地質で、山地崩壊による災害を受けやすい状況にあるので、現在、策定が進められている第3次急傾斜地崩壊対策事業5カ年計画において、第2次の投資規模を上回る大幅な額が確保され、事業が強力に推進されるよう政府に対し意見書を提出されたい」というものであります。 本件に関しては、市当局から、「幸い本市では人命にかかわるようながけ崩れは発生していないが、特に府下北部では毎年急傾斜地崩壊対策事業が実施されており、本市としても府民の生活を守る立場に立って、事業促進が図れるよう国に対し予算要望を行いたい」という意見が出されております。 本請願に対する質疑、討論はなく、採決の結果、全会一致で採択すべきものと決しました。 なお、請願第4-9号について、議会で採択の上は市長に送付し、処理の経過と結果の報告を求めることを適当と認めます。 以上で報告を終わります。 ○議長(野上清一君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。  (「なし」と呼ぶ者あり) ほかに質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて質疑を終結いたします。 ○議長(野上清一君) これより討論に入ります。  (「なし」と呼ぶ者あり) ほかに討論はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) これにて討論を終結いたします。 ○議長(野上清一君) これより採決いたします。 採決は分割して行います。 最初に、請願第4-14号を採決いたします。 本請願に対する委員長の報告は採択すべきものであります。 本請願は委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。  (民社党議員団、無所属議員団、公明党議員団、社会党議員団及び自民党議員団起立) 起立多数であります。 よって、請願第4-14号は採択されました。 次に、請願第4-9号及び請願第4-15号の2請願を一括して採決いたします。 2請願に対する委員長の報告は採択すべきものであります。 2請願は委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、請願第4-9号及び請願第4-15号の2請願は採択されました。 請願第4-9号は市長に送付し、処理の経過及び結果の報告を請求いたしておきます。----------------------------------- △日程第14 閉会中継続審査・調査 ○議長(野上清一君) 次に日程第14、閉会中継続審査・調査を議題といたします。 各常任委員長から、目下、委員会において審査・調査中の事件について、会議規則第104条の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり、閉会中の継続審査・調査の申し出があります。 ○議長(野上清一君) お諮りいたします。 各常任委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査・調査に付することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、各常任委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査・調査に付することに決しました。------------------------・-------                              平成4年10月7日 宇治市議会議長 野上清一殿                          宇治市議会 総務常任委員会                           委員長  菅野多美子               閉会中継続調査申出書 本委員会は、下記の事件について閉会中もなお継続調査を要するものと決定したから、会議規則第104条の規定により申し出ます。                    記1.事件 (1) 調査事件  ア.人事、事務及び文書管理について イ.国際交流について  ウ.防災対策について        エ.文化センターについて  オ.広報及び広聴について      カ.総合計画及び広域行政について  キ.財政の管理について       ク.財産の管理及び契約事務について  ケ.市税収入及び税制度について   コ.会計事務及び物品管理について  サ.消防及び救急業務について    シ.選挙事務について  ス.監査事務について        セ.公平委員会について2.理由  委員会調査未了のため-------・-------------------------                              平成4年10月7日 宇治市議会議長 野上清一殿                        宇治市議会 市民環境常任委員会                         委員長  堤 武彦             閉会中継続審査・調査申出書 本委員会は、下記の事件について閉会中もなお継続審査・調査を要するものと決定したから、会議規則第104条の規定により申し出します。                    記1.事件 (1) 付託請願審査  ア.請願第4-6号 大和田地区内における遊技場(パチンコ店)進出阻止に関する請願 (2) 調査事件  ア.コミュニティの推進について   イ.集会所の建設及び管理について  ウ.消費者保護について  エ.戸籍、住民基本台帳、外国人登録及び印鑑登録等の窓口業務について  オ.農林水産業対策について     カ.商工及び観光対策について  キ.労働者対策について       ク.同和対策について  ケ.環境保全及び緑化対策について  コ.墓地及び斎場について  サ.交通対策について  シ.保健対策(老人保健法に基づく対策を除く)について  ス.国民健康保険について      セ.火災共済について  ソ.廃棄物の処理及び清掃について  タ.農地転用等について2.理由  委員会審査・調査未了のため-------・-------------------------                              平成4年10月7日 宇治市議会議長 野上清一殿                        宇治市議会 建設水道常任委員会                         委員長  小山勝利             閉会中継続審査・調査申出書 本委員会は、下記の事件について閉会中もなお継続審査・調査を要するものと決定したから、会議規則第104条の規定により申し出ます。                    記1.事件 (1) 付託請願審査  ア.請願第4-8号 町内会側溝掃除への補助金に関する請願  イ.請願第4-10号 南陵町隣接地に建設予定の長谷工・宇治小倉マンション(仮称)の低層化を求める請願  ウ.請願第4-11号 「宇治市中高層建築物の建築に関する指導要綱」を守らぬ事業主及び施工業者に対し宇治市長の厳正な措置を求め、宇治の茶畑と景観・住環境を守るため、高層マンション建設に関する請願 (2) 調査事件  ア.幹線道路及び生活関連道路の整備について  イ.河川及び排水路の整備について  ウ.市有建物の建築及び設備工事について  エ.市有建物の維持及び修繕対策について  オ.市営住宅及び改良住宅の管理について カ.土地利用及び用地の取得について  キ.開発及び建築指導について      ク.都市計画事業について  ケ.公園及び緑地の整備について     コ.上下水道の整備について2.理由  委員会審査・調査未了のため-------・-------------------------                              平成4年10月7日 宇治市議会議長 野上清一殿                        宇治市議会 文教福祉常任委員会                         委員長  久保田 勇              閉会中継続審査・調査申出書 本委員会は、下記の事件について閉会中もなお継続審査・調査を要するものと決定したから、会議規則第104条の規定により申し出ます。                    記1.事件 (1) 付託請願審査  ア.請願第4-12号 鍼灸・マッサージ施術費公費助成制度を求める請願 (2) 調査事件  ア.福祉対策について  イ.老人保健法に基づく保健及び医療対策について  ウ.国民年金について  エ.学校教育対策について  オ.社会教育対策について  カ.文化財の保護について2.理由  委員会審査・調査未了のため---------------------------------- ○議長(野上清一君) 以上をもって、今期定例会に付議された事件はすべて議了いたしました。 これにて本日の会議を閉じ、平成4年9月宇治市議会定例会を閉会いたします。ご苦労さまでございました。  午後6時30分 閉議・閉会 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。             宇治市議会議長   野上清一             宇治市議会副議長  川口信博             宇治市議会議員   正木久雄             宇治市議会議員   加藤吉辰...